2022.3.15 予算等特別委員会(8日目)~土木費(土地区画整理費以下)・消防費・教育費(学校給食費まで)

 3月15日 9:30より、藤沢市議会予算等特別委員会(8日目)が開催され、引き続き、令和4年度予算の審査がされました。新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、一部オンライン(ズーム)での運営となっています。私は副議長の立場で委員会室で出席しました。内容の抜粋は次の通りです。

次に示すものは、令和4年度予算の概況(歳出) ※金額は、左側が令和4年度、中側が令和3年度予算 、右側が令和2年度予算

【土木費】土地区画整理費以下

193. 村岡地区都市拠点総合整備事業費 9,016万3千円/106万3千円/1億3,992万2千円

甘粕委員

 詳細設計に係る本市の負担金額は?⇒令和4.5年度で、計1億4,657万5千円。一部は国庫補助補を予定している。

塚本委員

 湘南アイパークの国家戦略としての位置付けは?⇒国家戦略の中での位置付けは把握していない。

 コロナ対策を見ても、ワクチン、治療薬は海外に頼っている。ヘルスイノベーションへの期待は高い。湘南アイパークを中心とした村岡地区の役割について、情報発信していくべきだが?⇒コロナ禍で日本のパンデミックの脆弱性やワクチンの遅れがあり、村岡地区への期待が高まっている。国内、世界の研究開発の拠点となるため新駅が必要。市としても、都市拠点として位置付けているので、必要性を丁寧に説明しながら着実に進めていく。

194. 善行長後線街路新設事業費 1億5,845万円/9,369万円/1,830万円

永井委員

 六会工区の今後のスケジュールは?⇒令和4年度は下水道事業と街路築造工事、令和5年度以降、交差点改良などを進め、令和6年度の完成予定。

195. 主要幹線道路対策費 86万6千円/86万6千円/86万6千円

196. 公園改修費 4億2,910万8千円/1億4,863万7千円/2億2,495万8千円

山内委員

 柄沢の宮ノ下公園について、緑が少ない。木や花を植えるべきだが?⇒防護柵を設置して、新たな植栽をしている。

 ハード補装の騒音苦情あったが、改善されたか?⇒スケートボードの夜間利用で騒音の苦情があった。柄沢町内会と協議して2月より出入り口に鍵をかけ、制限している。

 公園周辺に横断歩道が必要だが?⇒柄沢町内会が警察に要望し、令和4年度の早い時期に設置される予定。

197. 近隣・街区公園新設事業費 7,435万6千円/718万3千円/1億6,004万円

甘粕委員

 御所見地区の公園整備について、収蔵庫跡地を公園にすべきだが?⇒現在、利用方針が決まっていない。今後、公園としての活用を議論の場にあげていきたい。

198. 宅政策推進費 95万1千円/118万5千円/48万4千円

199. 空き家対策関係費 928万1千円/296万7千円/338万8千円

甘粕委員

 相続財産管理申立について、令和4年度の予定は?⇒2件を予定している。

 空家利活用補助の令和3年度の実績は?⇒1件申請があった。

200. 住宅環境整備事業費 4億7,485万9千円/—/2億3,871万1千円

※予算の概況に掲載のない事業に対する質疑

清水委員

 ウクライナからの避難者へ住宅提供すべきだが?⇒コロナに伴う対応、災害用に7戸確保している。ウクライナからの避難者に対しては、国や県と連携して提供していく。生活支援は、関係部局と調整して支援していくこととなる。

【消防費】

201. 応急手当普及啓発推進事業費 649万7千円/642万5千円/641万7千円

202. 大規模震災対策強化事業費 354万5千円/1億8,197万5千円/4,968万6千円

松長委員

 導入するドローンのスペックは?⇒重さは800-1400gで、幅は350-400mmの中型機種で、GPS機能、自動追跡、衝突防止などの機能がある。

 操作員の研修は?⇒10時間の実務研修が必要で消防局内で実施していく。

 今後の拡充の考えは?⇒市内全体を把握するため、より効果的なドローンの導入を検討していく。

 水中ドローンの今後の考えは?⇒潜水隊員の活動補助などに向けて、慶応大学と継続して研究していく。

杉原委員

 今後のDXの取組は?⇒指揮本部で隊員の状況把握、バイタルサインの一元化、救急は、医師がリアルタイムで確認できるシステムなど、研究検討していく。

203. 消防自動車等整備費 1億8,792万3千円/—/4億2,450万9千円

204.【新規】消防指令システム等更新事業費 6億7,962万1千円/—/—

※予算の概況に掲載のない事業に対する質疑

【教育費】学校給食費まで

206. 奨学金給付事業費 1,285万8千円/1,030万8千円/799万6千円

207.【新規】学校適正規模・適正配置関係事業費 32万4千円/—/—

清水委員

 都市計画の視点で考えていく必要あると思うが?⇒統廃合で、活用しなくなった学校の活用の仕方など、都市計画審議会委員、都市計画課にも入ってもらっている。

208. 人権環境平和教育関係費 47万4千円/47万4千円/60万8千円

209. 国際教育推進事業費 8,413万2千円/8,339万5千円/8,023万4千円

松長委員

 地域性により多い母国語は?⇒市内では、スリランカやフィリピンの子どもが増えている。

 日本語指導員の公募の考えは?⇒公募を含めた人材確保について検討していく。

210. 教育情報機器関係費 5億3,743万1千円/4億6,037万3千円/4億473万3千円

塚本委員

 学級閉鎖時におけるタブレット端末の活用状況は?⇒1月から3月12日までで、学級閉鎖は延べ47校、103学級だが、そのうち83学級でオンライン学習ができた。学級閉鎖数が急増し、教員が感染したことでオンラインできなかった学級が生じた。

 今後の方策は?⇒1人1台タブレット端末を使用した学習保障を進めてきたが、例えば、理科の実験を映したが、細かいところまで映らなかったなど課題の聞き取りをしている。細かいところまで含めた具体的支援策を検討している。全クラスで学習保障が出来るようにしていく。

清水委員

 オンライン学習について、学校により差がある。定期的に調査して、課題共有して、支援していくことが必要だが?⇒ICTの教員の活用の調査については、ICT支援員が42回各校に入る中で、状況把握している状況。その中で必要な支援について打合せしている。

西委員

 オンライン授業を進める一方、登校でのコミュニケーション、細かい変化を見ることも必要だが?⇒学級閉鎖しているクラスは、オンラインでつながることで安心感もある。子どもたちは、学校が再開した時にスムーズに対応できた。

 オンライン学習ドリルの予算が倍増しているが⇒端末を使って問題を解く仕組みとなっている。子どもの利用状況も把握できる。小学校に導入するので予算額を増額している。

 電子書籍の取組状況は?⇒無料トライアルで実施している。希望した学校が子どものアカウントとパスワードで使用できるもの。実施校は小学校3校、中学校3校。

 実施校が少ない。積極的に進めていくべきだが?⇒課題を整理し、他市の取組なども踏まえて検討していく。

211. 学校安全対策関係費 2,199万2千円/2,291万4千円/1,507万5千円

清水委員

 何回も危険と上がってきて、対策が出来ていないことは問題あるのでは?⇒年度内対応を基本としているが、国・県・警察との調整、地権者との調整、道路拡幅など、対応に時間がかかるものある。

西委員

 学校の防犯カメラについて、設置していることをもっとアピールして抑止力を高めるべきだが?⇒防犯カメラ設置の教示について、複数設置を検討していく。

212. 学校教育相談センター関係費 683万2千円/656万5千円/684万1千円

213. いじめ暴力防止対策費 407万7千円/429万8千円/512万8千円

214. 教育情報化推進事業費 1億5,181万6千円/1億1,864万円/1億727万7千円

215.【新規】児童生徒学習支援関係費 455万4千円/—/—

西委員

 学習指導員への謝礼について、中学校の1/10だが?⇒令和4年度は全校実施ではなく、試行として、2校分を予算計上している。 

216. 特別支援教育運営費 7,887万8千円/7,188万9千円/7,138万1千円

217. 特別支援教育整備事業費 695万9千円/483万7千円/756万5千円

218. 八ヶ岳野外体験教室整備事業費 5,497万3千円/—/—

塚本委員

 ソファーがテープで補修されていたり、様々なところが古くなっている。対応は?⇒平成27年度に修繕計画をつくった。令和元年度に子ども文教常任委員会に視察いただき意見をいただいた。利用しやすい施設とする為、中長期の建物修繕計画をつくる中で、年度ごとの修繕計画をつくり、約300項目に優先順位を付けて対応している。

 建物本体の老朽化対策は?⇒今年、開設から30年を迎える。再整備プランの長期プランに位置付けたので、今後も愛される施設になるよう取組んでいく。

219. 要保護準要保護児童援助費 1億1,637万9千円/1億1,256万1千円/1億1,967万2千円

山内委員

 令和4年度の利用見込みは?⇒児童2,900人、生徒1,700人を見込んでいる。

 申請用紙は全員から回収すべきだが?⇒申請をしない保護者の手間、教員の負担を踏まえると、まずは、もれなく申請していただけるよう制度の周知をしていく。

220. 学校施設環境整備事業費(小学校) 6億3,141万5千円/1億297万円/1億2,322万5千円

山内委員

 学校の空調整備について、体育館への空調整備が必要だが?⇒整備計画はないが、暑さ対策、災害時の避難施設を考慮して、冷風扇などの導入を進めていく。

221. 鵠南小学校改築事業費 3億8,251万7千円/12億8,073万5千円/2,288万円

222. 要保護準要保護生徒援助費 1億2,396万9千円/1億2,578万3千円/1億3,315万1千円

223. 学校施設環境整備事業費(中学校) 3億7,120万5千円/—/1,180万3千円

224. 諸整備事業費(中学校) 1億8,811万9千円/4,529万9千円/5,685万7千円

225.【新規】鵠沼中学校改築事業費 1億614万8千円/—/—

226. 諸整備事業費(特別支援学校) 1億5,515万円/1,312万9千円/260万円

※予算の概況に掲載のない事業に対する質疑

松長委員

 学校図書館の蔵書管理のデータベース化の状況は?⇒市内54校で、12校が実施、22校が取組中、8校が検討中。

 図書館ボランティアにデータベース化の作業をお願いすることは可能か?⇒依頼することは可能。

柳田委員

 児童生徒へのヤングケアラー調査が必要だと思うが?⇒ヤングケアラーに特化した調査はないが、学校生活アンケートの自由記載での記載例で把握できるようにしているが、子どもたちの実態把握の方法を検討していく。

 全国で2,558人の教員不足が明らかになった。藤沢市の欠員、未配置の状況と対策は?⇒今年度は、小学校で欠員68人、未配置1人、中学校で欠員64人、未配置2人、白浜養護学校で、欠員24人、未配置0人。教員数は法に基づき県より配当されている。適切な配当となるよう、国・県へ要望していく。その他、市費で新入生サポート講師などを配置して取組んでいく。

塚本委員

 教員の働き方改革について、県の方針では数値目標が示されているが、本市の方向性は?⇒超過勤務の実態調査をしている。令和4年度中に、調査結果を踏まえた数値目標を次期基本計画に示していく。

 出退勤の客観的管理が必要だが?⇒学校グループウエアを使用して出退勤の時間を登録し、勤務時間が把握できるように取組んでいるところ。

 清水市での学校ではブラインド訓練をしているところある。本市の考えは?⇒時間を知らせないで実施している学校もある。令和4年度の避難訓練の積極的見直しについて、管理職への研修もしていく。

山内委員

 子どもの近視について、眼科医による講演会も実施すべきだが?⇒目の健康の教員の研修は必要。講演会の実施など検討していく。

 子どものアレルギーについて、電磁波過敏症、化学物質過敏症の把握と対応は?⇒把握はしていないが、電磁波過敏症の子どもへはアクセスポイントから遠くに席を移動するなどの対応。化学物質過敏症の子どもへは、診断書に基づき原因物質から回避するなどの対応を図っている。

 学校の一般管理費について、学校での感染防止対策としての空気清浄機の購入、PCR検査キット購入も可能だったが、令和4年度予算の状況は?⇒令和4年度予算に計上していないが、令和3年度2月補正で繰り越しているので、引き続き購入できる。

甘粕委員

 学校給食調理室の改修は、計画的に行っているのか?⇒計画的に実施している。令和4年度は、これまでの単年度工事から、リースにしたため、単年度の負担を軽減している。

 中学校給食について、令和4年度の喫食率の見込みは?⇒25-30%を見込んでいる。

 喫食率向上の取組は?⇒生徒へは小学6年生に学校ごとにできる周知をしている。試食会の実施、保護者面接の待ち時間に給食の展示などで周知啓発している。

西委員

 校長会での協議の公開について、公開できる部分は公開すべきだが?⇒教育委員会と校長会で検討し、校長会の概要や取扱う事項などをホームページで示していく。

※以上、報告とします。


おおや徹

藤沢市のためにがんばります!

アーカイブ