2022.3.17　予算等特別委員会（10日目）～特別会計（市民病院～下水道）・採決

　3月17日　9:30より、藤沢市議会予算等特別委員会（10日目）が開催され、引き続き、令和4年度予算の審査がされました。新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、一部オンライン（ズーム）での運営となっています。私は副議長の立場で委員会室で出席しました。内容の抜粋は次の通りです。

【市民病院事業】　240億8,489万9千円／233億7,064万6千円／235億8,155万3千円

甘粕委員

　入院時の保証人の状況は？⇒原則、生計を別にしている2人を連帯保証人としている。

　そういう人がいない場合は？⇒連帯保証人の確保が困難な場合は、個別に柔軟に対応している。

山内委員

　診療報酬改定の影響は？⇒コロナに対応するための体制の構築、働き方改革の推進が目的の報酬改定だが、影響額を見込みことはできない。

　看護体制の縮小につながらないか？⇒つながらないと考える。

　令和4年度の医師の任用状況は？⇒4月任用は59人で、平均卒後約6年。

　医師の患者への接遇は大切だが？⇒職員ハンドブックを配布して周知している。また、副院長からの講義もしている。

【北部第二（三地区）土地区画整理事業費】　27億3,239万円／25億5,708万1千円／26億8,012万5千円

松長委員

　保留地処分金の確保状況は？⇒事業計画では5.52ha、91億4,300万円の計画。これまで平成23年度から令和3年度末見込みで、1.33ha、19億5,134万円。令和4年度は、2億4,000万円を見込んでいる。

　石川下土棚線の横浜伊勢原線以北の整備見込みは？⇒埋蔵文化財調査が終わったところから着手している。調査計画からすると令和7年度の整備を予定している。

　区画整理区域内にある、秋葉台公園の用地確保の状況は？⇒13.4haのうち、公園未整備区域7.5ha、移転物件50件のうち令和3年度までで22件移転補償した。残りの28件は、操業中の工場があり、時間がかかるため、第4期までかかる見込み。

　高倉遠藤線の整備の時期は？⇒県道に認定されたことから、県と協議しているが、具体的なスケジュールは未定。

杉原委員

　5ヶ年ごと4期で事業の進捗管理をしているが、第1期の進捗状況は？⇒平成29年度から令和3年度までの第1期については、移転補償が141戸に対して166戸で118%、整地が159,211㎡に対して157,144㎡で99%、街路築造が6,964mに対して6,962mで100%、事業費は125億円に対して129億円で103%。順調に進捗が図れた。

　事業費が4億円、予定を超えているが？⇒移転補償を前倒しで執行したもので、総事業費は変わらない。財源は保留地処分金で対応した。

山内委員

　埋蔵文化財調査について、第1期の中で10.9haの調査を進めているが、調査にあと何年かかり、造成への影響は？⇒全体で10.9haで、令和3年度は4.87ha完了する見込み。残りの6.03haは、建物移転に合わせて調査をするので、第2期終盤までかかる。造成は区域を変更して進捗を図っていく。

【下水道事業費】　198億5,744万2千円／199億3,741万6千円／202億1,007万円

塚本委員

　アセットマネジメントを実施するうえで、課題として見える化があったが、職員中心に財政シミュレーションしていくとのことだったが、運用状況は？⇒令和5年度のアセットマネジメント運用に向けて、財政シミュレーションシステムを進めている。長期的な収支均衡、企業債残高シミュレーション、経営上重要な指標がわかるようなシステム構築に取組んでいる。

　オープンデータ化を見据えた展開が必要だが？⇒下水道に関するオープンデータは、施設情報、計画情報、経営情報が考えられる。見せ方を工夫していく。

　官民連携の検討状況は？⇒管路は業務パッケージを検討している。その中で、複数業種の業者にヒアリングしている。意見を踏まえてパッケージを再構築していく。施設については、維持管理業務に追加する業務範囲の検討をしている。ヒアリングを実施し、結果をもとに仕様書を検討して発注していく。

　浜松市や三浦市など、コンセッション方式を取り入れる自治体が増えてきている。本市としても、将来的に導入を検討すべきだが？⇒まずは官民連携を進めていく。段階的にバージョンアップして進めていく中で、コンセッション方式のメリット・デメリットが見えてくると考える。導入市の情報も得ながら、検討していくこととなると考える。

山内委員

　経費回収率の実績と来年度の見込みは？⇒令和元年度99.75%、2年度100.45%、3年度106.62%、4年度は102.32%の見込み。

　汚水処理の経費を使用料でまかなうのであれば、100%以上となった場合は使用料を引き下げるべきだが？⇒老朽化への投資が必要なので、財源の確保は必要。

※採決

議案第112号　令和4年度藤沢市一般会計予算

議案第113号　令和4年度藤沢市北部第二（三地区）土地区画整理事業費特別会計予算

議案第115号　令和4年度藤沢市国民健康保険事業費特別会計予算

議案第116号　令和4年度藤沢市介護保険事業費特別会計予算

議案第117号　令和4年度藤沢市後期高齢者医療事業費特別会計予算

議案第118号　令和4年度藤沢市下水道事業費特別会計予算

議案第87号　藤沢市職員定数条例の一部改正について

議案第92号　藤沢市手数料条例の一部改正について

※上記8議案は、山内委員が反対しましたが、賛成多数で可決すべきものと決定しました。

議案第114号　令和4年度藤沢市墓園事業費特別会計予算

議案第119号　令和4年度藤沢市民病院事業会計予算
　
議案第99号　藤沢市小児医療費助成条例の一部改正について
　
議案第101号　藤沢市江の島サムエル・コッキング苑条例の一部改正について

議案第102号　藤沢市江の島岩屋条例の一部改正について

※上記5議案は、全会一致で可決すべきものと決定しました。

※以上、報告とします。