2011.6.13 厚生環境常任委員会を開催

 6月13日 9:30より、厚生環境常任委員会(旧民生常任委員会)が開催され、陳情4件、報告4件を審議しました。私は、委員ではないので、傍聴参加しました。

 陳情23第6号 地域医療の守り手の経営基盤「医業税制」の存続と診療報酬への消費税ゼロ税率を求める意見書を求める陳情。については、現行制度において実質求めている内容となっていることから、我が会派としても主旨不了承とし、常任委員会としても不了承となりました。

 陳情23第16号 ガイガーカウンターに関する陳情。については、放射線量測定器(ガイガーカウンター)を希望する町内会に配布して欲しいという主旨ですが、個々の住民が、それぞれの場所で、勝手に測定することにより、数値だけが、一人歩きし、市民の不安をあおる可能性があり、このことについては、公的機関が責任を持って測定することが望ましいことから、我が会派としては不了承とし、常任委員会としても不了承となりました。

 陳情23第17号 食物や海岸環境の放射線測定に関する陳情。については、藤沢産の野菜・海産物・海水・砂浜の放射線量を週一回程度測定し公表することという主旨ですが、野菜については、安全基準を国で定め、検査機関も限られていること。また、ほうれん草も基準値以下で、県が継続して検査をしている。従って、流通している野菜については、安全が確認されたものしか出回っていない。河川への影響もない。海水については、5月から8月まで、県が毎月1回実施をする。5月9日より4回実施したところ不検出。などから、現行の検査を継続するべきとして、我が会派としては不了承とし、常任委員会としても不了承となりました。

 陳情23第18号 放射線数値を食品ごとにラベリングすることの法制化に関する意見書提出を求める陳情。については、食品の放射性物質核種ごとに検査し、その具体的なベクレル数を食品ごとにラベルでつけることについて、法制化を求める主旨ですが、食品に関しては、国の特定マニュアルにより県が実施し公表している。従って、流通物は安全性が確保されていることと、全食品のラベリングは物理的にも不可能であるとして、我が会派としては不了承とし、常任委員会としても不了承となりました。

 今回の陳情からも市民の放射能に対する関心や不安が高まっていると感じました。また、検査機関が限られていることから、県に依頼して、その対応を図っていますが、県の対応によっては、十分な情報の管理、市民への公表が必ずしも確保できているとは言い難いと思います。従って、私としては、藤沢市が精度の高い測定器を購入し、藤沢市の判断で測定場所・頻度を定め、長期的な視点に立って、測定・公表を行うべきと考えます。

 報告(1)平成22年度藤沢市民病院医療事故等の報告について報告がされました。医療事故とは、その内容により、レベル0から5まで分類し、患者さんの疾病や体質などの基礎的条件によるものではなく、医療において、その目的に反して生じた有害な事象をいいます。レベル0は、間違った行為が実施される前に気がつき事故にならなかったことをいい、レベル1は、実施をされたが、患者さんに変化が生じなかった場合を言う。平成22年度に起きたレベル0~1の件数は、935件ありました。また、レベル2が46件、レベル3が10件、レベル4以上はありませんでした。との報告がされました。人的要因が主な理由との報告があり、事後の防止について対応を図っていることも報告されました。私は、人的要因の背景が重要と考えます。例えば、人員不足や休みが取れないなどの過重労働などが、その背景にあるとすれば、安易に人的要因と片付けるのはどうかと思います。

 報告(2)市民病院再整備に向けた取組状況等について報告がされました。耐震性に課題のある東館の建て替え、それに伴う西館の改修、エネルギー施設の改修、駐車場・ロータリーの整備について、今後のスケジュール、予算規模(100億以内)などの報告がされました。質問もありましたが、今回の立て替え等で、病床数の変更がないこと、今後の経営面でも、現行の起債償還に目処が立つことなどの考えが示されました。

 報告(3)福祉拠点整備について報告がされました。今回の東日本大震災や経過を踏まえ、既存福祉施設の移設を進めると共に、新たな支援として、高次脳機能障がい者等の活動スペースの確保等を目的として、福祉拠点の整備を行うものです。具体的には、辻堂駅前の湘南C-X内に設置された「子育て支援センター」「障がい児相談事業所」等と連携を図り、一体的な福祉ゾーンとして整備するものです。質疑では、なぜ湘南C-Xに集約をするのか?現在点在している施設を移設すると不便な利用者もでることとなると思いますが、その質問については、明確な答弁は示されませんでした。

 報告(4)湘南東部医療圏における(仮称)湘南看護専門学校の施設支援について報告がされました。湘南東部医療圏とは、藤沢市・茅ヶ崎市・寒川町のエリアの事をいい、このエリアの看護師不足は大きな問題となっています。この状況を踏まえて、昨年の7月に藤沢市医師会長・茅ヶ崎医師会長の連名で、看護師確保対策及び看護専門学校の新設に向けて要望書が2市1町の首長に提出されました。この要望書を受けて、湘南広域都市行政協議会に分科会を設置、一定の方向性が出されたので、報告がされたものです。開設場所は、2市1町で調整し選定、建設費は医師会の自主財源・県からの補助金・2市1町からの支援金を充てる、平成25年度開校をめざすということです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


おおや徹

藤沢市のためにがんばります!

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