2022.10.5 決算特別委員会(7日目)~公債費以下歳出全部・歳入・特別会計~討論・採決

 10月5日 9:30より、藤沢市議会決算特別委員会(7日目)が開催され、副議長として出席(一部執務室で傍聴)しました。質疑の抜粋は次の通りです。

【公債費以下歳出全部】

甘粕委員

 令和3年度の予算、決算は過去最大となったのか?⇒予算は最大だったが、決算は令和2年度に次ぐ過去2番目。

 予算は過去最大で、決算は最大でない。補正予算の考え方は?⇒新型コロナウイルス対応、国庫補助の新規採択、緊急に補正が必要な事業など。

 実質単年度収支の幅が大きくなったが?⇒財政調整基金で年度間調整をしたため。

味村委員

 扶助費について、事業費の増ほど、より一般財源が蔵していない理由は?⇒子育て世帯や市民税非課税世帯への臨時特別給付金が全額国庫だったため。

 財政調整基金について、積み立てすぎだが?⇒令和4年度予算で、30億円繰り入れているので、現在は93億6,000万円。規模は適正と考える。

 財政調整基金の適正規模とは?⇒大規模災害への備え、今後の経済変動などを踏まえ、現在の規模を維持していく。

 暮らしに困っている市民のために、財政調整基金を積極的に活用していくべきだが?⇒新型コロナウイルス感染症対応では、財政調整基金を取り崩して予算措置した。国県の交付金を活用していくが、必要に応じて財政調整基金を活用していく。

 旧統一教会から藤沢市への寄付の状況は?⇒平成23年度以降はない。

 今後、寄附の申し出があった場合は?⇒当該団体の活動に対する明確な基準がないので、関係条例、国の動向を見て、慎重に対応していく。

【歳入】

味村委員

 譲渡所得、退職所得が減しているとのことだが、人口は増えているが?⇒分析は難しい。8割が給与所得で対象は2,158人増しているが、1人当たり所得は41,000円減している。

西委員

 県補助金の地域防災力強化事業費補助金について、追加で他の事業に活用できなかったのか?⇒上限額を使い切っている。

 広告料収入について、広報シティプロモーション課のYouTubeで、動画広告の考えは?⇒広告を市が選べないので、設定していない。他市の状況を参考に、手法を検討していく。

 商工費雑入のプレミアム商品券返還金とは?⇒デジタル商品券の未使用額。

【特別会計】

認定第4号 令和3年度藤沢市国民健康保険事業費特別会計歳入歳出決算の認定について 37,096,298,224円(1,016,900,052円は翌年度に繰越)/96.7%

味村委員

 令和3年度の保険料減額免除の状況は?⇒申請が463件、承認が364件。

 令和4年度以降も継続すべきだが?⇒令和4年度も国の支援でしている。国の動向を注視していく。

 傷病手当金が新型コロナに限り導入された。周知の徹底が必要だが?⇒広報、ホームページで継続的に周知している。

 保険料について、1人1万円以上引き下げるべきだが?⇒将来にわたり持続可能な制度となるよう、保険料率の適切な設定に努めていく。

認定第7号 令和3年度藤沢市後期高齢者医療事業費特別会計歳入歳出決算の認定について 6,340,657,088円(118,315,660円は翌年度に繰越)/95.2%

味村委員

 新型コロナの影響による保険料の減免の状況は?⇒令和3年度は申請12件、承認12件、令和4年度は、8月末で申請7件、承認6件、審査中1件。

認定第3号 令和3年度藤沢市墓園事業費特別会計歳入歳出決算の認定について 571,631,459円(37,084,586円は翌年度に繰越)/94.2%

認定第6号 令和3年度藤沢市介護保険事業費特別会計歳入歳出決算の認定について 31,062,820,398円(576,044,844円は翌年度に繰越)/98.3%

西委員

 窓口の委託費には、什器購入、レイアウト変更など、必要になった費用は、1億3,000万円に含まれているのか?⇒含まれていない。

 委託外の費用は?⇒執務環境の整備は、机、イス、レイアウト変更などで、約220万円。

 休憩室などはあるのか?⇒5階の会議室を活用している。

 それは無償か?⇒無償。

 貸出し時間は?⇒11時から14時。

松長委員

 要介護、要支援者の人数の増減の要因は?⇒令和3年度は、認定者は増えているが、こまかい分析は出来ていない。

 今後の事業のあり方は?⇒対象者が増えているが、一人ひとりの状況に合ったサービスが提供できるように検討していく。

永井委員

 藤沢市の介護保険制度の概要を紹介する動画が必要だが?⇒他市の事例を参考に、今後検討していく。

味村委員

 訪問型サービスAが普及していない理由は?⇒令和2年度より減っている。従前相当とのサービスの違いが分かりにくいことが考えられる。

 やめていくべきだが?⇒今後の在宅サービスの需要増などから必要なサービス。令和4年2月からシルバー人材センターへの委託、担い手育成もしており、今後もいきいきサポートセンターなどで周知していく。

認定第8号 令和3年度藤沢市民病院事業会計決算の認定について 23,229,305,261円/98.2%

神尾委員

 市民病院において、感染症対応と通常医療をどう取組んできたのか?⇒令和3年度の第5.6波では職員の感染もあったが、大きく広がらなかった。県内の感染者も多く、救急ICUでエクモ5人の対応もした。県の協定を超える患者を受け入れてきた。不急の手術を延期するなどの対応をしてきた。

 今年の夏の第7波での対応は?⇒病院職員も多く感染したが、シフト変更などで対応した。出勤前のPCR検査、抗原検査も実施した。1病棟を休止して対応した。

 次の感染症への対応の考えは?⇒藤沢3士会や保健所と連携して、新型コロナ対応と地域の基幹病院としての役割を果たしていく。

松長委員

 WiFi環境整備の状況は?⇒東館1階のエントランス、外来待合、病棟ラウンジなどを整備した。

 令和3年度の整備状況は?⇒令和2年度に整備したWiFiの利用状況を把握している。

 入院患者へのWiFiの整備予定は?⇒年度内に整備していく。

 利用のルールが必要だが?⇒個室以外は他の患者もいるので、運用ルールを定めていく。

甘粕委員

 腎センター、ゲノムセンター設置の効果は?⇒腎移植の実施、がん遺伝子パネル検査による治療ができるようになった。

味村委員

 マイナンバーカード保険証の利用状況は?⇒令和3年11月にカードリーダー設置後、3か月の平均で月62件の利用。

 マイナンバーカードを忘れた場合は?⇒保険証の提示で受診できる。

 従来の保険証でも受診できることを周知していくべきだが?⇒改めて周知していく。

認定第2号 令和3年度藤沢市北部第二(三地区)土地区画整理事業費特別会計歳入歳出決算の認定について 2,452,018,698円(387,015,555円は翌年度に繰越)/97.3%

佐野委員

 5年を1期とした4期での進捗管理について、第1期でできなかったところは?⇒約240mの街路築造と周辺の宅地造成が、埋蔵文化財調査の関係で着手が大幅に遅れた。調査完了までに時間を要するため、計画を変更する。

 第1期で計画外の進捗したところは?⇒保留地処分の確保を見据え、大規模な造成工事を行った。

 保留地処分について、第1期の実績と第2期の予定は?⇒第1期は、5億2,800万円の計画に対して約7億4,099万円、第2期は令和4年度から8年度で、23億1,424万円を見込んでいる。

味村委員

 事業の全体の進捗状況は?⇒第1期が完了した令和3年度末で、建物移転は141棟に対して166棟で118%、宅地造成は159,211㎡に対して153,691㎡で97%、街路築造は6,964mに対して7144mで103%、事業費は125億円に対して127億円で102%となっており、順調に進捗している。

 令和3年度の保留地処分の状況は?⇒令和3年度は随意契約で9区画、1132㎡で約1億5,263万円。

認定第5号 令和3年度藤沢市湘南台駐車場事業費特別会計歳入歳出決算の認定について 26,241,758円/100.0%

議案第39号 令和3年度藤沢市下水道事業費特別会計剰余金の処分及び決算の認定について 18,923,644,075円/94.5%

佐野委員

 御所見地区の令和3年度の整備状況は?⇒少年の森周辺537.2mを整備している。遠藤地区は、0.72haの基本設計を実施した。

 その後の整備は?⇒令和4年度は少年の森の上流部、宮原地区の整備している。遠藤地区は詳細設計をしている。令和5年度以降、遠藤地区の整備をしていく。

 下水道使用料について、今後、どうなるのか?⇒中期経営計画で必要な収入確保をするため、平均12.7%の改定率で引き上げていく。3-4人で排水20㎥の標準世帯で月額300円4の引き上げとなる。改定時期は令和5年4月を想定している。

 維持管理の包括的民間委託について、地元建設企業への影響への対策は?⇒影響に対応するため、段階的に導入していく。

【討論】

※討論(各会派の意見要望)は、10月7日の本会議で行います。

【採決】

認定第1号 令和3年度藤沢市一般会計歳入歳出決算の認定について

認定第2号 令和3年度藤沢市北部第二(三地区)土地区画整理事業費特別会計歳入歳出決算の認定について 

認定第4号 令和3年度藤沢市国民健康保険事業費特別会計歳入歳出決算の認定について

認定第6号 令和3年度藤沢市介護保険事業費特別会計歳入歳出決算の認定について

認定第7号 令和3年度藤沢市後期高齢者医療事業費特別会計歳入歳出決算の認定について 

※上記5認定は、味村委員が反対しましたが、賛成多数で認定すべきものと決定しました。

議案第39号 令和3年度藤沢市下水道事業費特別会計剰余金の処分及び決算の認定について

※この議案は、味村委員が反対しましたが、賛成多数で可決及び認定すべきものと決定しました。

認定第3号 令和3年度藤沢市墓園事業費特別会計歳入歳出決算の認定について

認定第5号 令和3年度藤沢市湘南台駐車場事業費特別会計歳入歳出決算の認定について

認定第8号 令和3年度藤沢市民病院事業会計決算の認定について

※上記3認定は、全会一致で認定すべきものと決定しました。

※以上をもって、令和3年度決算特別委員会が閉会となりました。 

※以上、報告とします。


おおや徹

藤沢市のためにがんばります!

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