3月21日 9:30より、藤沢市議会予算等特別委員会が開催され、インターネット中継を傍聴しました。内容の抜粋は次の通りです。
次に示すものは、令和6年度予算の予算の概況(歳出) ※金額は、左側が令和6年度予算、中側が令和5年度予算 、右側が令和4年度予算
【衛生費】
123. 妊婦・出産包括支援事業費 5億1,562万7千円/6億1,751万4千円(拡充事業)/2億7,574万8千円
吉松委員
前年度より約1億円減額の理由は?⇒国で出産子育て応援給付金の見直しが行われたため、上半期分の計上となっているため。
松長委員
特定不妊治療の助成がなくなり、保険治療となった。しかし、3割負担あるので、費用負担が高くなっている人もいるのでは?⇒令和4年4月から、基本的なところは保険治療となり3割負担、先進医療を選択された場合は全額負担となる。負担が増えた人もいると聞いていてる。
助成がなくなったことで負担が増える人に対して支援が必要では?⇒保険適用で県の助成、市の上乗せ助成をやめたが、令和6年度の県予算案の中で計上されている。県から要綱などが示されたら検討していく。
124. 健康づくり推進事業費 7,616万5千円/7,566万1千円/6,857万7千円
松尾委員
マイME-BYOカルテの登録状況は?⇒把握していない。
マイME-BYOカルテのダウンロード先にたどり着けない。市のホームページにQRコードを貼れないか?⇒今後、検討していく。
佐野委員
健康寿命延伸の状況は?⇒令和3年度、男性82歳、女性85.2歳で、平成25年度より、男性2.1歳、女性1.2歳延びている。
125. 健康診査事業費 3億7,161万8千円/3億7,168万1千円/3億5,718万9千円
126. がん検診事業費 7億1,675万1千円/7億753万円/6億6,108万7千円
平川委員
乳がん検診は40歳からだが、30代も対象にすべきだが?⇒国の指針に基づき実施している。若い世代へはセルフチェックをして、必要があれば医療機関の検診をうけていただく。
土屋委員
がん検診の自己負担を引き下げるべきだが?⇒受益者負担の観点から3割程度の自己負担をいただいている。
127. がん療養支援事業費 427万6千円/430万円/—
須田委員
ターミナル期の若者がん患者への療養支援の内容は?⇒40歳未満の患者で介護保険非該当で経済的に課題のある方で、本人が希望した場合は、県の補助金を活用して実施する。
開始予定時期は?⇒準備ができ次第実施していきたい。
支援内容は?⇒在宅療養に必要な訪問介護、福祉機器の購入、タクシー代など、1か月6万円を上限に9/10の助成。1か月2人程度を見込んでいる。
平川委員
ウィッグ補助の実績は?⇒令和6年1月末で、120人に交付決定している。
申請が健康づくり課だが、市民センターでも受付できないか?⇒受付でがん治療の確認が必要で、今後については研究していく。
128. ふれあい入浴事業費 1,745万8千円/1,752万円/2,052万9千円
有賀委員
市内3施設が2施設となったと思うが、1施設当たり700万円弱だったが、令和6年度予算では1施設当たり900万円弱となっているが?⇒各施設の実績に応じて積算したもの。
129. 各種予防接種費 12億116万9千円/12億9,007万8千円/12億3,268万8千円
吉松委員
医療費、医療手当、健康被害見舞金が増えている理由は?⇒新型コロナに起因するもので、国からの認定件数の増による。
松長委員
HPVワクチンのキャッチアップ制度が最終年度となる。接種の見込みに対してワクチンの確保はできているのか?⇒過去の接種率を見ながら定期接種10.2%、キャッチアップ8.05%を見込んで予算計上している。
市外で接種した場合の償還払いの検討状況は?⇒事前に申出ることで償還払いをしていく。
男子への接種助成も検討できないか?⇒予防接種法に基づくものを対象としている。国では定期接種に位置づけるか検討をしているので注視していく。
土屋委員
高齢者の予防接種について、肺炎球菌ワクチン接種2,700円、インフルエンザ予防接種1,600円の自己負担額の根拠は?⇒3割程度の自己負担としている。他市の状況を見て、同等かやや低い額に設定している。
前期高齢者で2割負担、後期高齢者になれば1割負担となる。自己負担を引き下げるべきだが?⇒3割程度の自己負担としている。
帯状疱疹ワクチン接種への助成について、助成を求める陳情が趣旨了承となったが、検討状況は?⇒他市の助成の状況調査、経費の試算をしてきた。陳情が趣旨了承となったことを受けて、他市の状況などを踏まえて検討を進めていく。
帯状疱疹ワクチン接種への助成について、県議会でも議論がされている。県が一律で実施すべきと要望していくべきだが?⇒陳情が趣旨了承となったことを重く受け止めている。今回は骨格予算なので、県の動きも含めて、前向きに検討していきたい。
130. 火葬場整備事業費 2億1,367万5千円(拡充事業)/1,028万5千円/2,242万9千円
松尾委員
火葬場の炉の増設工事の工事期間の想定は?⇒1年程度を想定している。
増設の炉は令和7年度からのスタートか?⇒そのようにしたい。
131. 感染症対策事業費 6,787万2千円/18億7,816万3千円/5億2,829万6千円
132. 精神保健対策事業費 743万1千円/811万6千円/757万9千円
安田委員
精神障害者向けのグループホームが建設される場合、反対運動が起きないように周知啓発が必要だが?⇒精神障害の啓発は、令和5年度は市民講演会や講座、パネル展、市内4図書館での図書の展示、心の健康づくり講座も実施した。今後は更なる充実に努めていく。
133. ごみ減量推進事業費 3億3,008万8千円/3億4,057万8千円/2億9,382万円(拡充事業)
佐野委員
ウォーターサーバーの設置数は?⇒本庁舎など15カ所。
どの程度の効果があるのか?⇒500mlのペットボトルで8万本分のプラごみが削減されると見込む。
吉松委員
プラごみを減らす取組として、自治会などの会議体で出されるペットボトル飲料を紙パック飲料などにするようにできないか?⇒改めて庁内に周知していく。
味村委員
指定収集袋の形状について、ロール型から平置き型になったが、視覚障害者から他のゴミ袋との違いがわからなくなったとの声あり、検討するとのことだったが?⇒平置き型でないと安定供給ができない。視覚障害者が分かるように製造業者と協議していく。
134. 廃棄物等戸別収集事業費 16億218万1千円/16億1,032万4千円(拡充事業)/15億8,660万6千円
安田委員
ダンボールの収集について、ごみとしての収集量の推移は?⇒平成30年度3,784t、令和元年度3,866t、2年度4,489t、3年度4,492t、4年度4,389t。
集積所での収集になるが、ダンボールは重いので、特に高齢者には負担が大きい。戸別収集にした場合のコストと今後の考えは?⇒コストは概算で1億円。市民からダンボールの戸別収集の要望ある。市民の利便性の向上と負担軽減となる一方、自治会への協力金などへの影響もある。今後検討していく。
石川委員
廃食油の回収状況は?⇒令和4年度で188t。
航空燃料としてリサイクルされているか?⇒まだしていない。
大手プラントが建設されている。今後の航空燃料へのリサイクルの考えは?⇒今後の活用を検討していく。
松尾委員
一声ふれあい収集について、週1回から2回にできないか?⇒専門の車両・職員で実施している。定時収集と連携した対応を検討していく。
谷津委員
廃食油について、リサイクル石鹸として活用は?⇒石鹸にも利用されている。
マイボトル推進の考え方に変わりないか?⇒ない。
ウォーターサーバー設置について、中学生のマイボトルへの対応も必要だが?⇒小学4年生に体験学習する中で、ペットボトルやマイボトルの話をしている。啓発活動をしていくことが重要と考える。
135. 石名坂環境事業所整備費 1億4,561万9千円(拡充事業)/1億3,394万4千円/1億3,549万9千円
136. 一般廃棄物中間処理施設整備事業費 2,250万円(拡充事業)/1,363万1千円/39億6,331万円
【予算の概況に記載のない事業】
栗原委員
動物愛護について、ペットの犬や猫が飼えなくなっている状況と対応は?⇒相談があれば、最期まで飼ってもらうか、他の飼い主を探してもらい、見つからなかった場合は、県の動物愛護センターにつなげている。令和元年度は、犬11、猫17、その他1の計29件、令和5年度は1月末で、犬4、猫1、その他1の計6件となっている。
猫について、複数飼っている人いる。状況と増えないような対応は?⇒令和元年10月から10頭以上は届け出が必要で、把握しているが、10頭未満は把握していない。不妊去勢手術への補助金制度がある。
石川委員
事業系ごみの焼却施設での受入れについて、12/31まで搬入できたが、昨年は12/30までだったが?⇒事業者の組合から、昨年は30までの要望だったため。
31日までの要望があれば、対応するということか?⇒可能な限り対応していく。
【労働費】
137. 就労支援事業費 3,304万2千円/2,900万9千円/2,900万8千円
佐野委員
市内企業の障害者雇用率の状況は?⇒ハローワーク管内で、法定雇用率を達成しているのが42.9%。全国平均50.1%、県内平均46.6%。
今後の取組は?⇒未達成企業への訪問について、40人以上の企業をターゲットにして強化していく。
吉松委員
農福連携について、ユースワークふじさわに来る人との連携の考えは?⇒就労体験、ボランティア体験は、ユースワークで体験プログラムとして、過去には収穫体験もしている。農業は就労先の一つになりえるので、農業水産課やNPO団体と連携していく。
平川委員
ユースワークふじさわの就労後応援について、長期就労につながっている割合は?⇒令和4年度実績で、進路決定者105人のうち、就労が84人で、就労後1年間の定着率は、同一雇用主で、正規職員で100%、非正規で89%。
138. 勤労者生活資金貸付金 2億8,000万円/2億8,000万円/2億8,000万円
139. 勤労者住宅資金等利子補助金 1,236万5千円/1,752万3千円/2,301万円
栗原委員
教育資金利子補助について、労金に限定しているのは公平性がないが?⇒課題と認識している。多くの金融機関が商品を展開している。市が継続していくか、国、県の勤労者施策の状況を見て検討していく。
140. 技能振興関係費 1,106万4千円/985万9千円/884万7千円
須田委員
ふじさわマイスターの今後の活用の考えは?⇒公民館講座、学校での講演会、産業フェスタ、コラボ商品の開発などをしてきた。来年度も講座やイベントの充実を図っていく。
吉松委員
ふじさわマイスターとのコラボ商品について、ふるさと納税の返礼品の考えは?⇒お菓子やワイングラスなど、共同で商品開発をしてきた。ふるさと納税の返礼品については、マイスターと相談していく。
141. 障がい者就労関係費 70万6千円/58万1千円/58万2千円
【予算の概況に記載のない事業】
須田委員
仕事をしながら介護をするビジネスけあらーについて、今後の取組は?⇒2030年には318万人が離職、その経済損失は9兆円と言われている。今後、企業が取り組むべきことについて周知していく。労働者からの相談も強化していく。
18歳から30代を若者ケアラーと呼ばれている。その存在が知られていない。啓発が必要だが?⇒職場の理解を得られるか、労働分野での課題と捉え、できる限り企業向け、労働者向けの広報誌の中で取組んでいく。
【農林水産業費】
142. 地産地消推進事業費 377万5千円/465万7千円/528万1千円
安田委員
学校給食での藤沢産米の使用について、今後の目標は?⇒県学校給食会の米と価格差があるので、学校給食課と協議していく。
栗原委員
マルシェの取組について、北部で漁協の魚を売れないか?⇒何らかの機会を捉えて、できないか検討していく。
143. 水田保全事業費 2,730万3千円/2,650万円/2,650万円
安田委員
水田保全の奨励金の予算を増やすべきだが?⇒環境基金を財源としている。繰り入れを増やすのは難しい。水稲生産の経営は厳しいと認識しているが、全体のバランスで予算措置していく。
城稲荷地区の取組が予算計上されていない理由は?⇒令和5年度に地権者に周知し現況測量をしたが、農地として継続することに反対があったので、合意が図られた段階で予算計上していく。
反対者数は?⇒令和4年3/30時点で、農業振興地域から除外要望は、126人中107人。
144. 担い手育成支援事業費 2,881万6千円/3,084万8千円/2,183万3千円(拡充事業)
松尾委員
ビニールハウスの規制緩和の検討状況は?⇒建築物として扱わないビニールハウスについて、農機具置き場や出荷調整として認めていく方向で検討している。来年度早々に実施できるように進めている。
栗原委員
農業の担い手支援はあるが、漁業の担い手支援がない。必要では?⇒定置網の乗組員に若い人が入ってきている。担い手育成に費用が掛かるのであれば、予算化を検討する必要がある。
145. 産地競争力強化事業費 686万6千円/297万6千円/261万5千円
146. 野菜生産出荷対策事業費 1,346万4千円/1,346万4千円/1,346万4千円
147. 湘南野菜生産育成事業費 375万4千円/375万4千円/375万4千円
148. 畜産振興対策事業費 1,136万8千円/1,135万9千円/1,139万2千円
149. 畜産経営環境整備事業費 781万6千円/449万6千円/292万円
150. 農業用水路等改修事業費 940万2千円/940万2千円/1,605万4千円
151. 農業基盤整備事業費 3,869万2千円/5,941万8千円(拡充事業)/5,723万9千円
152. つくり育てる漁業推進事業費 480万1千円/438万4千円/429万円
安田委員
江の島沖の磯焼け対策として実施しているアイゴの駆除について実績は?⇒115匹。
今後の駆除の取組は?⇒現在の取組を検証して、新しい取り組みを検討していく。
有賀委員
本市の磯焼けの状況は?⇒2019年から急速に進み、2022年で藻場は消滅している。江の島フィッシャーマンズプロジェクトが海藻の再生に取組んでいる。
再生に向けた予算が必要だが?⇒駆除作業を検証して、新たな取組を検討していく。
ブルーカーボンクレジット取得の考えは?⇒今後、研究していく。
【予算の概況に記載のない事業】
松長委員
ワイン特区の活用について、対象となる2,000リットルのワインが作れるほどのブドウの生産量を増やすことへの支援の考えは?⇒3事業者がワイン用のブドウをつくっている。うち2事業者はあと2年で2,000リットル分のブドウの収穫ができる見込み。ブドウ畑拡大のために緑の広場の貸し出しなどをしてきた。今後も要望があれば、農業委員会と連携して取組んでいく。
【商工費】
153. 新産業創出事業費 4,398万1千円/4,439万円/3,885万7千円
154. 企業立地等促進事業費 784万1千円/328万円/425万2千円
155. 地域密着型商業まちづくり推進事業費 1,801万5千円/1,831万5千円/1,741万5千円
吉松委員
プロスポーツチームのフラッグを商店街の協力で取組むと効果あるのでは?⇒チーム側から要望があれば、駅周辺、競技場周辺、近くの商店街での実施につなげていきたい。
156. 商店街経営基盤支援事業費 3,363万7千円/3,411万4千円/2,885万円
有賀委員
商店街の照明について、過去にLED化した照明の交換も対象か?⇒今回の補助金でも、4商店街はLEDの電球の交換。
157. 拠点駅等周辺商業活性化事業費 587万2千円/440万円/446万円
158. 藤沢ものづくりブランド応援事業費 227万5千円/261万5千円/154万6千円
159. 中小企業融資制度関係事業費 6億9,902万6千円/7億2,142万7千円/7億6,416万5千円
160. 誘客宣伝事業費 6,646万5千円/7,554万8千円(拡充事業)/5,009万6千円
石川委員
江の島トレジャーは人気がある。有料化すべきだが?⇒過去には難易度を変えて、2コースを用意したこともある。協賛者の意向、お店、ユーザーのニーズを把握して、できるかどうか検討していく。
松長委員
江の島は龍と関係が深い。今年は12年に1度の辰年なので、龍にまつわる取組があってもよいのでは?⇒江の島岩屋で、辰、龍が名前に入っている人は無料としている。
栗原委員
ビッグデータを活用したオープンデータ化の活用の考え方は?⇒行政が取得したものを観光事業者に提供できるものは公開していく。ビッグデータをオープン化することで民間にどのようなメリットがあるのか?⇒滞在者の属性が分かるので、観光プロモーションを実施するうえで参考にできるメリットがある。
161. 湘南江の島フェスティバル事業費 1,709万6千円/1,490万9千円(拡充事業)/1,263万3千円
162. 湘南藤沢フィルム・コミッション事業費 2,479万4千円/2,765万5千円/1,845万1千円
吉松委員
ロケ地マップの完成時期と配布予定は?⇒作品の版権にもよるが、早くて夏頃を目途に日本語版3万部、英語版1万部を観光案内所や観光課で配布していく。
日本語版を単純に英語版にするのか、それとも海外で放映された作品を中心に別に作るのか?⇒日本語版を英訳する。
インバウンドを対象にするなら、作品を知っている人をターゲットに作るべきだが?⇒様々な国から来られている。母国語が好ましいが現実的でないので、日本語版を英語にするところからスタートする。次のフェーズで検討していく。
163. 海水浴場対策費 6,668万7千円/4,070万6千円/3,929万2千円
味村委員
海水浴場における、盗撮や性暴力などの犯罪について、海水浴場組合と連携して、犯罪を許さないというメッセージを掲示すべきだが?⇒張り紙、看板で、盗撮などの抑止に向けて海水浴場組合と相談して取組んでいく。
【予算の概況に記載のない事業】
松長委員
店舗・事業所リニューアル補助金について、継続してほしいが?⇒新型コロナの影響で低迷した市内経済の活性化のため、令和2年度に導入したもので、昨年5月に5類に移行したので、事業の見直しをしたもの。
土屋委員
店舗・事業所リニューアル補助金について、6月補正で実施してほしいが?⇒今後、市内経済を注視しながら、適切な支援策を検討していく。
平川委員
商店街の空き店について、利活用の状況は?⇒今年度、長後商店街で、空き家を活用したイベントが実施され、1店舗の出店が検討されている。
空き店舗について、住居と一緒になっているので店舗だけ貸すのは難しいと聞く。水回りの工事などへ補助できないか?⇒他部署で、店舗兼住宅への補助制度あるので、連携していく。
佐賀委員
江の島エスカーとサムエルコッキング苑のキャッシュレス化について、一部運用が始まった。サムエルコッキング苑のホームページ、江ノ電のXでは紹介されているが、市としても積極的に発信すべきだが?⇒すべてで供用開始となるのが3/25なので、開始に合わせて発信していく。
※以上、報告とします。