本日(6月議会最終日)、本会議前の議会運営委員会にて、市議会におけるハラスメント防止に向けた取組について、協議しました。前回の議会運営委員会で、各会派の考え方について、取りまとめをお願いした。本日、次の通り、各会派の考えが示されました。
1. ハラスメント防止に向けた制度を今すぐに作る必要があると思うか?
(1)議会運営委員会委員会派
【市民クラブ】⇒必要がある。
【民主クラブ】⇒必要がある。
【公明党】⇒必要はない。
【共産党】⇒必要がある。
(2)議会運営委員会準委員会派
【Visionふじさわ】⇒必要はない。
【湘南維新の会】⇒必要がある。
【自由民主無所属の会】⇒必要がある。
【アクティブ藤沢】⇒必要がある。
【We藤沢】⇒必要がある。
2. どの程度のスピード感で制度を作る必要があるか?
(1)議会運営委員会委員会派
【市民クラブ】⇒ただちに条例(案)の検討をはじめるべき。
【民主クラブ】⇒ただちに条例(案)の検討をはじめるべき。
【公明党】
【共産党】⇒ただちに条例(案)の検討をはじめるべき。
(2)議会運営委員会準委員会派
【Visionふじさわ】⇒スピード感といわれても判断となる尺度が不明確が前提にある。制度をどのようなものにするか議運で一致が見られない場合は、12分の1の賛同者をもって条例を検討し議案の提出をすることが妥当。
【湘南維新の会】⇒条例をつくることは賛成。条例か要綱なのか制度を作るところから検討すべき。
【自由民主無所属の会】⇒スピード感をもって取組むことは必要だが、議員間で歩調を合わせて、コンセンサスを目指して慎重に取組むべき。
【アクティブ藤沢】⇒ただちに条例(案)の検討をはじめるべき。制度をつくる必要性から議論をすべき
【We藤沢】⇒ただちに条例(案)の検討をはじめるべき。
3. 上記意見となった理由
【市民クラブ】⇒アンケート結果から何らかの対応が必要であり、できるだけ早い対応が求められる。法律としての拘束力を持つ条例を作ることは、実効性を担保するとともに、自分たちに法的な義務と責任を課すことにより、議員のハラスメントを無くす強い決意と意思表示になる。
【民主クラブ】⇒ハラスメントの撲滅と職員の人権を守るため。
【公明党】⇒金銭が絡むとか、執拗に無理強いを押し付けるとか、大声で叱責するとか、いわゆる新聞沙汰になるような行為が見受けられない。先行してハラスメントに関する条例を制定しているところは、そういった事例が起こり、議員の行動規範を正すとともに、市民に対する説明責任を果たす観点から作成している。
職員側が議員からハラスメントを受けているというのであれば、一義的に職員側の問題で、まずは職員側で問題を取り上げ、議会側に申し入れるのが筋である。仮に職員側から何らかの改善を求められたのであれば、真摯に受け止め、改善策を協議する必要がある。例えば、議会事務局に窓口を設けるとか、対応策を検討すればよいことである。
【共産党】⇒焦る必要はないが、12月頃までには作る必要があると考える。
(2)議会運営委員会準委員会派
【Visionふじさわ】⇒今すぐというような逼迫する事態が起こっているわけではない。人権にかかる問題であるための制度の中身を十分に検討したうえで丁寧な議論を経て作ることが大事。
【湘南維新の会】⇒メディアに報道されているので早めに対応すべき。条例なのか要綱なのか、制度の議論がされていない。
【自由民主無所属の会】
【アクティブ藤沢】⇒早急に訴えの窓口を設ける必要があるが、第三者委員会のあり方など、必ずしも条例化が良いかは検討が必要。条例案について議論を進めていけばよい。
【We藤沢】⇒議論を聞く中で条例でも良いと思う。
4. 今後の方向性
今回の各会派の意見を踏まえて、議会運営委員会での考えの一致には至らないことを確認。今後、議会運営委員会での協議は、これにて終了となりました。
今後は、条例化が必要と考えている会派において、条例案を作成し、条例を必要としている会派に素案を示し、意見をいただいたうえで条例案を議会運営委員会に議員提案として提案することが想定されます。また、条例案に足りない部分については、指針やガイドラインを作成する必要があると考えます。いずれにしても、9月議会に向けてハラスメント防止に向けた取組が展開されることと思います。
※以上、報告とします。