2024.9.9 子ども文教常任委員会

 9月9日 9:30より、藤沢市議会子ども文教常任委員会が開催され、自宅にてインターネット中継を傍聴しました。内容の抜粋は次の通りです。

議案第26号 藤沢市青少年会館条例の一部改正について

 青少年会館の施設の使用料を改定するものです。

加藤委員

 どのような団体が利用しているのか?⇒ストレッチ、ダンス、ヨガ、詩吟など、藤沢青少年会館で37団体、辻堂青少年会館で12団体が利用している。

 利用料収入の現状と値上げ後の見込みは?⇒令和4.5年度実績で約65万円で、改正で約95,000円の増額を見込む。

原田委員

 青少年会館利用の時間単位は?⇒1時間当たりの利用料。

 辻堂青少年会館の和室は値上げしないが?⇒160円だが、藤沢青少年会館の和室を150円に改正するので、ほぼ同等となるため。

 減免措置を受けられる団体数は?⇒藤沢青少年会館で31団体、辻堂で3団体。

 受益者負担の基準は?⇒受益者負担が66.7%以下のものを対象として検討しているもの。

※この議案は、加藤委員が反対しましたが、賛成多数で可決すべきものと決定しました

議案第29号 藤沢市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正について

 待機児童の状況を踏まえ、放課後児童健全育成事業所にける専用区画及び児童数に係る基準の特例を適用できる期間を延長するものです。

町田委員

 児童クラブの緩和をしないとどう影響があるのか?⇒定員通りの運営となるので、入れない児童が出ることとなる。

 地域に偏りはあるか?⇒特にない。

加藤委員

 40人以下を緩和で何人にしているのか?⇒条例では最大60人だが、現在、70人程度で運営しているクラブもある。

 70人規模のクラブ数は?⇒79クラブ中、48クラブが基準を満たしている。満たしていないのは31クラブ。

 施設整備が必要だが?⇒今年度、整備計画を改定するので、その中で取組んでいく。

原田委員

 児童クラブの職員の不足状況は?⇒現在、運営している12事業者から確認しているが、概ね足りていると聞いている。

※この議案は、加藤委員が反対しましたが、賛成多数で可決すべきものと決定しました

陳情6第11号 障がい児通所サービス受給者証の所得制限撤廃についての陳情

 この陳情は、障がい児通所サービス受給者証の所得制限撤廃を求めるものです。

※この陳情は、竹村委員・柳田委員・加藤委員・原田委員が趣旨了承、山口委員・町田委員・平川委員・森井委員が趣旨不了承とし、可否同数となったため、栗原委員長採決となり、趣旨不了承となりました。

陳情6第15号 地域型保育事業(小規模保育事業、家庭的保育事業)卒園児についての陳情

 この陳情は、地域型保育事業(小規模保育事業、家庭的保育事業)卒園児について、連携地域の認可保育園での受入れが十分に確保できる体制を作り、卒園時の保活による不安や不満を軽減できるよう求めるものです。

※この陳情は、全会一致で趣旨了承となりました。

報告(1)(仮称)藤沢市こども計画の骨子(案)等について

 (仮称)藤沢市こども計画の骨子(案)について、これまでの取組が報告されたものです。ここでは、計画の骨子(案)と今後のスケジュールを掲載します。

1.(仮称)藤沢市こども計画の骨子(案)

【第1章 計画の策定にあたって】

(1)計画策定の背景及び趣旨

(2)計画の位置づけ

(3)計画の期間

(4)計画の対象

【第2章 子ども・若者、子育て家庭の状況】

(1)実態把握の方法

(2)子ども・若者、子育て家庭に関する概況

(3)子ども・子育てに関する本市の取組状況

(4)現状と課題のまとめ

【第3章 計画の基本的な考え方】

(1)計画のめざす基本的な方向性

(2)計画の基本的な目標

(3)計画の体系

【第4章 施策の展開】

(1)基本方針1 支援教育の理念のもと、ともに学び、多様な人々とのかかわり合いながら自立する子どもを育成します

 ①確かな学力の向上

 ②豊かな心を育む教育の推進

 ③健やかな体を育む教育の推進

 ④一人ひとりの教育的ニーズに応じた教育の推進

 ⑤熱意と指導力のある教員の育成

(2)基本方針2 安全・安心で、学びを支える学校づくりを進めます

 ①命を守る教育の推進

 ②安全。安心で快適な学校施設等の整備

 ③学びを支える質の高い教育環境の整備

(3)基本方針3 子どもたちの健やかな成長を支えるため、学校・家庭・地域の連携・協働を進めます

 ①家庭教育の支援

 ②学校・家庭・地域の連携・協働の推進

(4)基本方針4 人生100年時代を見据えた生涯学習社会をめざします

 ①人生100年時代を見据えた、生涯学習の充実

 ②多様な学びを支援する図書館活動の推進

 ③健康で豊かなスポーツライフの推進

 ④藤沢の文化財や歴史資料の保存・継承と活用

 ⑤文化芸術活動の支援

(5)基本方針5 すべての子ども・若者への学びのセーフティネットを構築します

 ①教育の機会均等

 ②子ども・若者の社会的自立を支援する教育の推進

 ③互いの違いを認め合う共生社会をめざし、多様なニーズに応じる学習機会の提供

【第5章 教育・保育及び地域子ども・子育て支援事業の量の見込みと確保方策】

(1)子ども・子育て支援新制度の概要

(2)教育・保育提供区域の設定について

(3)教育・保育の量の見込みと確保方策

(4)地域子ども・子育て支援事業の量の見込みと確保方策

(5)子ども・子育て支援給付に係る教育・保育の一体的提供及び推進体制の確保

(6)子育てのための施設等利用給付の円滑な実施

【第6章 計画の推進】

(1)計画の推進体制

(2)計画の実施状況の点検・評価

(3)計画の指標

2. 今後のスケジュール

(1)令和6年8月~9月 子ども・若者への説明、意見聴取

(2)令和6年10月~12月 計画(素案)の検討/12月議会の当委員会へ計画(素案)の報告/パブコメの実施

(3)令和7年1月~3月 計画(案)の検討/2月議会の当委員会へ計画(案)の報告/計画の確定

(4)令和7年4月 策定後の計画実行

町田委員

 子育て世帯への経済的支援が少子化対策に貢献するのか?⇒少なくとも不安解消には必要と考える。

 子どもだけでも通園制度は盛り込まれるのか?⇒国の動向を踏まえて、必要あれば盛り込んでいく。

加藤委員

 経済的支援の優先度は高いと思うが?⇒計画への反映の有無について慎重に検討していく。

 8月に実施した若者への意見聴取のワークショップの状況は?⇒8/24にインターンシップの大学生をファシリテーターとして実施し、参加者は14人。町内会、子供会、部活動との連携などの意見があった。

 どう計画に反映していくのか?⇒意見聴取の仕方などに反映していきたい。

原田委員

 子どもの居場所について、地域の縁側との整理はできているのか?⇒子どもの居場所計画の中で、どう位置付けるかは検討していく。

平川委員

 子どもの居場所について、公園なども入れるべきだが?⇒公園も含めて様々な居場所がある。来年度、どこまで示していけるか検討していく。

報告(2)第4期藤沢市教育振興基本計画の策定について(中間報告)

 藤沢市では、教育基本法第17条第2項の規定に基づき、教育分野における本市の目指す姿と進むべき方向性を定め、教育に関する施策を総合的・体系的に進めていくため、2011年3月に「藤沢市教育振興基本計画」を策定しました。その後、2015年3月に「第2期計画」を、2020年3月に「第3期計画」を策定し、施策を推進してきました。第3期計画が2025年3月に終了することから、国の「第4期教育振興推進計画」及び「かながわ教育ビジョン」等の関連計画を踏まえて、「第4期計画」を策定するもので、その素案が報告されたものです。素案の内容は割愛します。

1. 第4期計画の期間 2025年度~2029年度

2. 第4期計画の方向性

(1)基本理念の継承

(2)目標及び基本方針、施策の柱の見直し

 第3期計画策定時における主な課題及び社会情勢の変化を踏まえ、新たな課題に対応するために、目標及び基本方針、施策の柱については一部見直すこととします。

3. 今後のスケジュール

(1)2024年9月~10月 パブリックコメントの実施

(2)2024年12月 第4期計画検討委員会・策定委員会の開催

(3)2025年2月 市議会子ども文教常任委員会に報告(最終)

(4)2025年3月 市教育委員会定例会でん審議・第4期計画策定

(5)2025年4月 第4期計画の運用開始

町田委員

 第3期から4期での変更点は?⇒注力することは、支援教育、多様な人々との関りなど。

加藤委員

 体育館の空調整備の今後の予定は?⇒工事・リースを組合わせて、早期に整備していきたい。

 学校トイレの様式化率は?⇒令和5年度末で68.8%。

原田委員

 支援教育の中で、保育所等訪問支援事業はどう位置づけられるのか?⇒計画の中での起債については今後検討していく。

報告(3)令和7年度使用藤沢市教科用図書の採択について

 令和7年度使用の本市の教科用図書については、「令和7年度使用藤沢市教科用図書の採択方針」に基づき、8月2日に開催した、藤沢市教育委員会8月臨時会において採択されましたので、その報告がされたものです。採択結果は次の通りです。

1. 令和7年度使用藤沢市立中学校用教科用図書

 16種目の教科用図書を採択しました。
 
 【国語】 国語:光村図書出版/書写:光村図書出版

 【社会】 地理的分野:帝国書院/歴史的分野:東京書籍/公民的分野:東京書籍/地図:帝国書院

 【数学】 数学:東京書籍

 【理科】 理科:東京書籍

 【音楽】 一般:教育芸術社/器楽合奏:教育芸術社

 【美術】 美術:日本文教出版

 【保健体育】 保健体育:大修館書店

 【技術・家庭】 技術分野:東京書籍/家庭分野:東京書籍

 【外国語】 英語:三省堂

 【特別の教科 道徳】 道徳:光村図書出版

(2)令和7年度使用藤沢市立小学校用教科用図書

 現在使用している教科用図書(令和5年度採択)を引き続き使用することを採択しました。

 【国語】 国語:光村図書出版/書写:光村図書出版

 【社会】 社会:教育出版/地図:帝国書院

 【算数】 算数:東京書籍

 【理科】 理科:大日本図書

 【生活】 生活:東京書籍

 【音楽】 音楽:教育芸術社

 【図画工作】 図画工作:開隆堂

 【家庭】 家庭:開隆堂

 【体育】 保健:Gakken

 【外国語】 英語:東京書籍

 【特別の教科 道徳】 道徳:光村図書出版

(3)令和7年度使用藤沢市立特別支援学校及び小中学校の特別支援学級用教科用図書

 特別支援学校・特別支援学級用教科用図書については、学校教育法附則第9条の規定による一般図書及び令和7年度使用小・中学校教科用図書並びに特別支援学校小・中学部用文部科学省著作教科書を採択しました。※なお、具体的な図書については、種類が多いため割愛します。

森井委員

 教科用図書の調査研究。報告書作成について、教員の負担となっていないか?⇒教員多忙の中だが、できるだけ負担とならないよう、計画的・組織的にお願いしている。

原田委員

 デジタル教科書活用に向けた研修とかはあるのか?⇒昨年度から全校配布されており、日頃から使用しているので、操作なども慣れてきている。

報告(4)社会教育関係事務の市長部局への移管について

 社会教育分野においても、子育て支援、健康づくり、高齢者支援、多文化共生、防災など、庁内だけではなく、大学や企業等を含めた多様な主体と連携した取組を、迅速・効率的に進めていく必要があることから、社会教育関係事務を教育委員会から市長部局に移管するもので、その状況が報告されたものです。

1. 移管する事務・施設について

(1)スポーツ・文化・文化財・図書館(条例制定により市長部局へ移管)

(2)公民館(市民センターとの一体化)

2. 今後のスケジュール

(1)令和6年12月 市議会で「藤沢市教育に関する事務の職務権限の特例に関する条例」制定議案上程

(2)令和7年4月 条例施行

町田委員

 移管による市民のメリットは?⇒社会教育施設としては難しかった、物販、個人利用などができるようになる。

加藤委員

 社会教育の理念が条例に明記されるのか?⇒何らか盛り込めるように検討していく。

平川委員

 学校運営協議会はどういう位置づけになるのか?⇒変わらず、引き続き教育委員会が所管する。

※以上、報告とします。


おおや徹

藤沢市のためにがんばります!

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