2025.2.25 補正予算常任委員会

 2月25日 9:30より藤沢市議会総務常任委員会が開催され、自宅でインターネット傍聴しました。内容の抜粋は次の通りです。

議案第89号 令和6年度藤沢市一般会計補正予算(第6号)

 事業費に原則500万円以上の執行残が見込まれるもの、財源更正を必要とするもの、翌年度への繰越措置を必要とするもの、その他特別な事情により補正を必要とするものなどで、補正額は次の通りです。

【一般会計】補正額:43億5,290万7千円/補正後総額:1,821億1,864万4千円

【特別会計】補正額:△11億583万4千円/補正後総額:1,321億4,688万9千円

※補正後の一般会計・特別会計総額は、3,142億6,550万3千円となります。補正の概要は次の通りです。

【総務費】補正額:22億3,395万5千円

1. 財政調整基金積立金 20億760万3千円

 前年度決算剰余金の一部を積立てるものです。

2. 公共施設再整備基金積立金 2億6,542万6千円

 公共施設の整備に係る財源確保をするため、積立てるものです。

3. 平和基金積立金 269万円

 増加した寄附金を積み立てるものです。

4. 過年度市税等還付金及び還付加算金 3億4,314万9千円

 国庫負担金等事業返還金等が当初見込額を上回るため、増額補正をするものです。

5. 災害復興基金積立金 2,998万円

 増加した寄附金を積み立てるものです。

6.(新)地域防災緊急整備事業費 8,000万円【繰越明許費設定】

 給水タンク等55セット、組立トイレ等81セット、緊急資機材運搬車1両を購入するものです。

小池委員

 緊急資機材運搬車は、今後も購入していくのか?⇒現在1台保有している車両を更新するもので、今後も1台で運用していく。

 今回購入したもの以外、今後の購入予定は?⇒予定していない。

平川委員

 今回購入する給水タンク等55セット、組立トイレ等81セットは、どこに保管するのか?⇒避難所に近い倉庫に備蓄する。

原田委員

 ダンボールベッドやパーテーション、屋外避難用テントの購入計画は?⇒一定数を確保している。

石井委員

 組立トイレを購入するが、避難所の個室トイレが安全に使用できるのであれば、使用していくべきだが?⇒災害時に施設の安全性が確保できれば、個室でトイレ処理袋を使用していく。

7. 減額事業(ホームページ運営管理費ほか9事業) △4億9,489万3千円

味村委員

 氏名の振り仮名法制化対応事業費について、今後、36万人に通知することになるが、印刷費や送料は国の補助となるのか?⇒想定事業費を措置することが示されている。

小池委員

 行政改革等推進事業費について、確定した評価対象施設とは?⇒湘南台駅地下駐車場と長久保公園と遠藤笹窪谷公園。

 基幹系システムの標準化への移行について、進捗状況は?⇒令和8年1月の移行に向けて準備を進めているが、うち6つの業務は令和9年度中に完了する見込み。

 文書館の工事中は、どこに行政文書を保管するのか?⇒業務委託するので、委託業者の倉庫に保管する。

原田委員

 基幹系システム改修が期限までに間に合わない理由は?⇒全国での取組なので、システム改修業者が対応しきれないため。

 工事費全般に執行残があるが、理由は?⇒予算計上時に多少幅を見ているため。

【環境保全費】補正額:△5,339万9千円

8. みどり基金積立金 2,325万2千円

 増加した寄附金を積み立てるものです。

9. 防犯灯設置・維持管理費 584万1千円

 自治会・町内会等で維持管理している防犯灯の電気料補助について、原油価格・物価高騰の影響により、増額補正をするものです。

10. 減額事業(地球温暖化対策関係事業費ほか2事業) △8,249万2千円

原田委員

 緑地保全事業の周知状況は?⇒広報ふじさわで毎年3月に保存樹林の周知をしている。申請率は8割ぐらいで進んでいる。近隣の方々にも緑の紹介を募っている。

 市内の竹林にも活用できるのか?⇒森林環境譲与税の活用を検討していく。

 地球温暖化対策関係事業費について、設備の導入補助の申請数が見込みより減った要因は?⇒太陽光発電設備、電気自動車購入に関するもので、太陽光発電システムには初期費用の負担感、電気自動車は販売台数が減ったことが要因と考えられる。

 補助メニューの幅が狭いのでは?⇒ゼロカーボンを見据えて、今後研究していく。

【民生費】補正額:11億2,896万4千円

11. 保険基盤安定操出金 1億6,564万5千円

 国民健康保険事業特別会計(保険基盤安定分)への操出金を増額するものです。

12. 障がい者等医療助成金 4,304万2千円

 医療費助成対象者の受診件数が当初見込みを上回ることから増額するものです。

13. 介護給付費等事業費 5億9,320万3千円

 サービス利用に係る扶助費等が当初見込みを上回ること、及び障がい福祉サービス事業所に光熱費等の上昇分を助成するため、増額するものです。

14. 障がい児通所給付費等事業費 2億7,926万1千円

 サービス利用に係る扶助費等が当初見込みを上回ること、及び障がい児通所施設等に光熱費等の上昇分を助成するため、増額するものです。

15. 地域生活支援事業費 657万6千円

 障がい福祉サービス事業所に光熱費等の上昇分を助成するため、増額するものです。

16. 老人措置事業費 1,072万7千円

 養護老人ホームへの入所措置者数が当初の見込みを上回るため、増額するものです。

17. 介護保険サービス事業所物価高騰対応助成費 2億1,848万4千円

 介護保険サービス事業所に光熱費等の上昇分を助成するため、増額するものです。

18. こども施策関係事業費 222万3千円

 こども食堂やフードバンクへの食料等の受入・配布拠点を運営する藤沢市社会福祉協議会に対し、米の購入費のうち価格上昇分の一部を助成するため、増額するものです。

19. 小児医療助成費 7,036万6千円

 医療費助成額が当初の見込みを上回るため、増額するものです。

20. 児童保育委託費 5億639万8千円

 公定価格が引き上げられたことから増額するものです。

柳田委員

 保育士の処遇改善に伴うものか?⇒令和6年の人事院勧告に伴い、10.7%引き上げるもの。

 1人当たり、どのくらい給与が上がるのか?⇒年間40-50万円の見込み。

 保育所の運営側の管理費の増加への支援の考えは?今回は人件費のみだが、毎年4月に管理費は改定される。

21. 減額事業(運営費操出金ほか14事業) △7億6,696万1千円

小池委員

 医療的ケア児保育の利用が7人とのことだが、周知の方法は?⇒訪問看護ステーションでの案内、窓口での案内のほか、市のホームページで周知している。

 1人当たりの補助額は一律か?⇒時間当たりの一律になっている。

平川委員

 地域子どもの家の減額理由は?⇒詳細設計により工事費が下がったもの。

原田委員

 法人立保育所等施設整備補助について、国の保育施設整備交付金の協議において不採択となり工事が中止となったとのことだが、不採択になった理由は?⇒全国からの申請が国の予算を上回ったため。

 幼児教育振興助成費が減額となった要因は?⇒保育料補助金について、過去の実績で積算しているが、コロナ後で増えると見込んだが、見込みより増えなかったため。

 
【衛生費】補正額:△1億5,976万2千円

22. がん検診事業費 1,808万5千円

 子宮頸がん検診及び胃がん健診内視鏡検査の受診者数が当初見込みを上回ることから、増額するものです。

23. 救急医療対応病院物価高騰対応助成費 3,479万4千円

 救急医療対応病院に光熱費の上昇分の一部を助成するため、増額するものです。

24. 各種予防接種費 2億405万円

 HPVワクチン接種及び小児定期予防接種ワクチン購入に係る経費について、接種件数の増及びワクチン単価の上昇により、増額するものです。

平川委員

 HPVワクチンのキャッチアップ接種について、何人ぐらい予定しているのか?⇒2月初めに15,000人に個別通知をしている。3月の接種状況を見て来年度の検討をしていく。

 本庁舎5階や9階でポスターなどで周知していく考えは?⇒庁内ルールでデジタルサイネージとなる。市内高校への掲示、市内駐輪場、図書館に掲示依頼をしている。

25. 環境基金積立金 3,605万円

 増加した寄附金を積み立てるものです。

26. 減額事業(妊娠・出産包括支援事業費ほか7事業) △4億5,274万1千円

森井委員

 不妊治療助成について減額した理由は?⇒10月から開始したが、申請の際、受診等証明書の発行に時間を要したためと捉えている。

原田委員

 成人歯科検診に指標はあるのか?⇒健康増進計画の中で、次期計画期間12年で85%を目標としている。

 本市の訪問歯科医の状況は?⇒在宅医療推進事業をしている。電話相談、訪問をしている。令和5年度は、電話相談436件、保健衛生士訪問が延べ554件、歯科医師訪問が80件。

【農林水産業費】補正額:△2,630万3千円

27. 減額事業(農業者等原油価格・物価高騰対応助成費ほか2事業) △2,630万3千円

※水利組合等に光熱費の上昇分の一部を助成するための増額補正(81万5千円)を含みます。

小池委員

 農業者等原油価格・物価高騰対応助成費について、畜産農家が対象になっていない理由は?⇒昨年の9月補正で対応しているため。

担い手育成について、就農ができなかった理由は?⇒相談を受けて予算を確保したが、結果的に他市で就農したり就農しなかったなど。条件のよい農地が見つからないとの声もあり、職員が現地に行き、土地所有者と話をしてマッチングに努めている。

【商工費】補正額:351万5千円

28. 商店街経営基盤支援事業費 351万5千円

 商店街団体が管理する街路灯の電気料補助について、原油価格・物価高騰の影響により、増額するものです。

【土木費】補正額:△7,213万2千円

29. 道路施設改修事業費 7,837万9千円【繰越明許費設定】

 老朽化により早期の対策が必要な施設の改修に要する経費を増額するものです。

30. 自転車駐車場整備費【繰越明許費設定】

 辻堂駅北口自転車盗駐車場の泡消火設備の改修をするため増額するものです。

味村委員

 泡消火設備について消防からどのような指摘を受けたのか?⇒経年劣化による不備が指摘された。

 泡消火器には、PFOSは含まれているのか?⇒含まれている。

 改修工事では様々な配慮が必要だが?⇒専門業者か適切に対応する。工事中も利用者に配慮していく。

松長委員

 ここ以外にPFOSが使用されているところはあるか?⇒藤沢駅北口と南口駐車場がある。

 そこは問題ないのか?⇒3月に保守点検があるので、必要な作業をしていく。

31. 総合交通体系推進事業費 1,050万円
 
 民鉄事業者に電力費の上昇分の一部を支援するため増額するものです。

味村委員

 江ノ電、湘南モノレールの運賃引き上げの状況は?⇒引き上げの動向は公表されていない。

32. 村岡地区都市拠点総合整備事業費 9,152万2千円【繰越明許費設定】

 国の補正予算可決に伴い国庫補助事業が前倒し採択されたことから増額するものです。

33. 藤沢石川線街路新設事業費 3,025万2千円

 先行取得の事業用地の買戻しをするため増額するものです。

34. 鵠沼奥田線街路新設事業費 1億1,813万8千円

 先行取得の事業用地の買戻しをするため増額するものです。

35. 公園改修費 2,767万7千円【繰越明許費設定】

 国の補正予算可決に伴い国庫補助事業が前倒し採択されたことから増額するものです。
 
36. 減額事業(建築物等防災対策事業費ほか15事業) △4億7,143万4千円

【消防費】補正額:△6,069万8千円 

37. 減額事業(消防自動車等整備費ほか3事業) △6,069万8千円

【教育費】補正額:13億6,730万円

38. 教育応援基金積立金 7,899万9千円

 寄附額が見込みを上回ったことから増額するものです。

原田委員

 教育応援基金の活用範囲について、柔軟に対応していくべきだが?⇒奨学金や児童生徒の図書に充ててきた。寄附額が増えているので、備品や教育情報機器などへ活用を広げていきたい。

39. 学校施設環境整備事業費(小学校費) 9億1,232万円【繰越明許費設定】

 国の補正予算可決に伴い国庫補助事業が前倒し採択される見込みであることから、増額するものです。

原田委員

 学校の空調整備についての状況は?⇒管理諸室の更新とあわせて特別教室への設置を進めている。今後、体育館への設置を計画的に進めていく。

40. 諸整備事業費(小学校) 599万4千円

 緊急性が高い給水設備改修工事を前倒し実施するため増額するものです。

41. 学校施設環境整備事業費(中学校費) 4億2,130万円【繰越明許費設定】

 国の補正予算可決に伴い国庫補助事業が前倒し採択される見込みであることから増額するものです。

味村委員

 トイレ改修について、3校全てのトイレが洋式化されるのか?⇒和式トイレをすべて洋式化する。

42. 中学校給食運営管理費 4,896万1千円

 中学校給食の喫食率が見込みを上回ることから、調理業務委託費用を増額するものです。

43. 文化振興基金積立金 2,335万2千円

 寄附額が見込みを上回ったことから増額するものです。

44. スポーツ振興基金積立金 168万6千円

 寄附額が見込みを上回ったことから増額するものです。

45. 減額事業(学齢簿・就学援助システム整備事業費ほか3事業) △1億2,531万2千円

森井委員

 スポーツ都市宣言推進事業費の小学生夏季プール利用助成事業交付金が執行残となった理由は?⇒酷暑の影響と捉えている。

【公債費】補正額:△853万3千円

46. 減額事業(市債利子) △853万3千円

※この議案は、味村委員が反対しましたが、賛成多数で可決すべきものと決定しました。

議案第90号 令和6年度藤沢市北部第二(三地区)土地区画整理事業費特別会計補正予算(第2号)/補正額:△1億1,267万1千円

 業務委託費及び工事費の入札残、工事負担金及び都市計画事業債利子の執行残の減額補正、国庫補助金の減額交付による財源更正をするものです。また、工事費及び補償費のうち、年度内の完了が見込めないものについて、繰越明許費の設定をするものです。

※この議案は、味村委員が反対しましたが、賛成多数で可決すべきものと決定しました

議案第91号 令和6年度藤沢市墓園事業費特別会計補正予算(第2号)/補正額:1,060万円

 大庭台墓園管理業務委託、普通墓地測量業務委託の委託料及び、外周フェンス改修、カロート設置工事等の工事費の入札残を減額補正するものです。

※この議案は、全会一致で可決すべきものと決定しました。

議案第92号 令和6年度藤沢市国民健康保険事業費特別会計補正予算(第2号)/補正額:△4,373万1千円

 神奈川県国民健康保険団体連合会によるシステム改修に伴う負担金の増に伴う増額補正、特定健康診査の受診者数が当初の見込みを下回ることによる減額補正、基金運用に係る利子収入の増による増額補正、過年度の国庫支出金返還のための増額補正をするものです。

原田委員

 特定健康診査の受診者数が当初の見込みを下回った要因は?⇒明確には分からないが、加入者の職場での検診も増えてきていることが考えられる。

※この議案は、味村委員が反対しましたが、賛成多数で可決すべきものと決定しました

議案第93号 令和6年度藤沢市介護保険事業費特別会計補正予算(第2号)/補正額:△4億8,151万8千円

 一般管理費の減額補正、認定調査費の増額補正、居宅介護サービス給付費・地域密着型介護サービス給付費・施設介護サービス給付費・介護予防サービス給付費・地域密着型介護予防サービス給付費・高額介護サービス費及び審査支払手数料の減額補正、訪問型サービス費・通所型サービス費・高額介護予防サービス費相当事業費・介護サービス相談員派遣事業費及び審査支払手数料の減額補正、令和5年度決算に伴う剰余金及び令和6年度剰余金を介護保険事業運営基金への積立、過年度超過分の返還に伴う増額補正をするものです。

原田委員

 現状、介護認定にかかる期間は?⇒令和6年4月から12月で、新規が平均約50日、区分変更が約50日、更新が約51日。

※この議案は、味村委員が反対しましたが、賛成多数で可決すべきものと決定しました

議案第94号 令和6年度藤沢市後期高齢者医療事業費特別会計補正予算(第1号)/補正額:9,478万2千円

 後期高齢者医療広域連合納付金について、保険料等負担金を増額補正、保険基盤安定制度拠出金の減額補正をするものです。

※この議案は、味村委員が反対しましたが、賛成多数で可決すべきものと決定しました

議案第95号 令和6年度藤沢市下水道事業費特別会計補正予算(第2号)/補正額:△5億4,150万2千円

 入札残に伴う工事請負費の減額補正及び資産減耗費の増額補正、また、令和7年度実施を予定していた国庫補助事業について、国の令和6年度第1次補正予算で前倒しとなったことから、工事費の増額補正をするものです。

原田委員

 埼玉での陥没を受けた緊急点検により、何か対応すべきことはあるのか?⇒問題がなかったので、特に対応することはない。

※この議案は、味村委員が反対しましたが、賛成多数で可決すべきものと決定しました

議案第96号 令和6年度藤沢市民病院事業会計補正予算(第3号)/補正額:△3,179万4千円

 医業費用において、時間外勤務手当が当初見込みを上回るため給与費を増額補正、使用料が当初見込みを上回るため材料費の増額補正、西館等再整備に向けた基本計画策定を翌年度にしたことによる減額補正、固定資産購入費の入札執行残を減額補正などを行うものです。

※この議案は、全会一致で可決すべきものと決定しました。

※以上、報告とします。


おおや徹

藤沢市のためにがんばります!

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