本日の神奈川新聞に「藤沢市立・いじめ重大事態(上)」という連載記事があり、「命を脅かされた日々」と大きな見出しで記事が書かれていました。このいじめの問題については、2月28日の我が会派「民主クラブ」の代表質問でとりあげた問題です。
この記事を見れば、いじめで被害生徒が追い込まれ、命を脅かされていたことが分かり、いかに深刻ないじめだったのか、誰もが理解できると思います。私も、関わっていたので、本当に本人は辛かったと思いますし、私も本当に心配でした。
かつて、高校入学間もない一人娘をいじめによる自殺で失った、小森美登里さん(NPO法人ジェントルハートプロジェクト理事)が、寄稿した「冒険者たち 第98号」を読みました。大きな見出しで「天国の娘に会いたくて」とあり、娘さんの苦しみ、娘さんが残した優しい言葉、遺族が訴えたかったこと、いじめの加害者にも寄り添う必要があることなどが書かれています。
私は、これを読んで心打たれたことを思い出し、今回のいじめ被害生徒の両親に、コピーを渡しました。両親はこれを読んで涙がでたと言っていました。私も、このようなことにならないように、今後も出来る限り関わりますと伝えるとともに、できれば、これを書いた「小森美登里」さんに、講演をしてもらえるよう教員委員会に提案したいのだけど?と伝えると「ぜひ」との返事がありました。
教育委員会に提案し、小森さんによる講演が実施されましたが、いじめがなくなることはありませんでした。でも、両親とも話をしていますが、本当に命があって良かった。この生徒も高校進学が決まり、未来は明るい。これも命あってのこと。
しかし、命があるから良いという分けではなく、学校や教育委員会が、命が脅かされていたほどのいじめを何故止められなかったのか、どのくらい深刻に捉えて、対応をしてきたのかが重要で、2度と今回のようないじめが起きない学校づくり、いじめが起きた場合の適切な対応により、いじめが解消される学校となるのか、今回の報道をきっかけに、すべての教職員が真剣に考える必要があると思います。そのような意識改革がされるよう心から期待したいと思います。