12月5日 9:30より、建設経済常任委員会が開催され傍聴しました。内容の抜粋は次の通りです。
議案第35号 市道の認定について(鵠沼895号線ほか17路線)は、開発等により、市に帰属されたものなどを認定するもの。
この議案は質疑なく、全会一致で可決すべきものと決定しました。
議案第36号 市道の廃止について(藤沢49号線ほか2路線)は、払下げなどにより廃止するもの。
この議案は質疑なく、全会一致で可決すべきものと決定しました。
陳情25第28号 鵠沼橘2丁目地番2486-1,64~70山林保全についての陳情
この陳情は、鵠沼橘2丁目で平成18年度に宅地開発された際に、一部の山林(法面)が残り、保全されることとなっていましたが、その部分が維持管理されないまま、インターネットで売りに出されている状況であります。近隣住民が私費で土止めをするなど管理をしてきましたが、地主との交渉の限界があるため、この部分の保全について、市が所有者に働きかけるよう求めるものです。
この陳情については、民民の問題であり、市としても緑地保全の基準に合わないということから、全会一致で主旨不了承となりました。
報告(1) 「藤沢市交通マスタープラン」の策定に向けた取組について
この報告は、平成25年1月に、藤沢市交通マスタープラン策定協議会を設置して、計画の策定に向け議論を重ね、このたび、素案がまとまったので、報告がされたものです。概要の抜粋は次の通りです。
1.交通マスタープランとは
「藤沢市都市マスタープラン」の交通に関する分野の計画として、都市マスタープランの目標年次と同じ、平成42年を見据えた中長期的な総合交通体系の方向性を示すもので、市民・交通事業者・行政などが連携しながら、交通施策を展開していくうえでの基本的な指針となるもの。
2.めざす交通体系
(1)最寄駅まで15分の交通体系
地域特性にあわせた移動しやすい交通環境が整備された都市をめざし、徒歩・バス・自転車で最寄り駅まで15分以内に行ける交通体系を目標とする。
「展開する交通施策」
①鉄道網の整備・充実
いずみ野線延伸・(仮称)村岡新駅の設置など
②主要なバス路線の充実
辻堂駅~ライフタウン~湘南台駅間など主要なバス路線の充実・公共交通優先システム(PTPS)の導入促進・バス優先レーンや専用レーンなどの導入促進
③鉄道駅までの交通手段の充実
既存バス路線の確保、再編・地域提案型バス路線の新設・乗合タクシーや乗合ワゴンなどデマンド交通の導入支援・バス乗降方法の改善促進など。
④幹線道路などの整備による15分圏域の拡大
幹線道路などの整備・ボトルネックとなる渋滞交差点の改善・バス路線の走行環境整備、改善など。
「現状と目標」
①最寄駅まで15分圏の人口割合 現状72%→目標90%
②最寄駅まで15分圏の人口割合(自転車を考慮した場合) 現状82%→目標95%
(2)藤沢駅周辺(中心市街地)まで30分の交通体系
藤沢駅周辺に集積する様々な都市機能について、高齢者や子育て世代を含めた市民全体が享受できることをめざし、徒歩・バス・鉄道で藤沢駅周辺(中心市街地)まで30分以内に行ける交通体系を目標とする。
「展開する交通施策」
①30分圏域の拡大
最寄り駅まで15分の交通体系づくりの推進
②30分圏の拡大に向けた交通結節点の機能強化
乗り継ぎしやすい交通結節点の環境整備・ICカードなどによる乗り継ぎ利便性の向上・鉄道、バスのシームレス化の促進
③30分圏域のサービス水準の向上
既存バス路線の再編と地域提案型バス路線の新設による充実・乗合タクシーや乗合ワゴンなどデマンド交通の導入支援など。
「現状と目標」
①藤沢駅まで30分圏の人口割合 現状84%→目標90%
(3)インターチェンジまで30分(産業系市街地から15分)の交通体系
東京都心、横浜市など首都圏の主要都市や、全国との広域的な交通ネットワークの構築により、人やモノが円滑に移動できる都市をめざし、インターチェンジまで30分で行ける交通体系と、産業系市街地ではインターチェンジまで15分で行ける交通体系を目標とする。
「展開する交通施策」
①広域的な自動車専用道路の整備促進
さがみ縦貫道路・横浜湘南道路・高速横浜環状南線・新湘南バイパス・(仮)綾瀬スマートインターチェンジ
②主要幹線道路(国道・県道など)の整備促進
国道1号線・国道467号線・横浜藤沢線・県道田谷藤沢線・県道藤沢厚木線・県道戸塚茅ケ崎線・(仮)湘南台藤沢線など。
③幹線道路などの整備
鵠沼奥田線・藤沢石川線・善行長後線・亀井野二本松線・石川下土棚線・高倉下長後線・(仮)遠藤葛原線など。
「現状と目標」
①インターチェンジまで30分圏の人口割合 現状33%→目標100%
②インターチェンジまで15分圏の産業系市街地割合 現状2%→目標80%
(4)環境にやさしい交通体系
公共交通や自転車が利用しやすく、人やモノが快適に移動できる環境にやさしい都市をめざし、環境にやさしい交通体系を目標とする。
「展開する交通施策」
①バス・タクシーなどの利便性向上
②バス・タクシーなどとの結節点整備と結節機能の強化
③自動車の走行空間・駐車場環境の整備
④モビリティ・マネジメントの推進
⑤環境負荷の小さい自動車の普及促進
「現状と目標」
①鉄道・バス・自転車の利用割合 現状約43%→目標 現状を維持
②自動車の利用割合 現状約30%→目標 現状を維持
(5)人にやさしく・災害に強い交通体系
災害時を含め、いつでもどこでも安全・安心・円滑に移動できる都市をめざし、人にやさしく、災害に強い交通体系を目標とする。
「展開する交通施策」
①ユニバーサルデザイン化の推進
バリアフリー化重点地域の位置づけ・ノンステップバス、UDタクシーなどの導入支援など。
②交通安全対策の推進
③交通基盤の整備
狭あい道路の改善・災害避難路となる都市計画道路などの整備・交通施設の耐震化など。
④既存交通施設の適正な維持管理の推進
交通施設の安全点検の強化、充実・アセットマネジメントによる交通施設の維持、更新に関する計画的な管理。
「現状と目標」
①鉄道駅のバリアフリー施設の整備率 現状90%(19/21駅)→目標100%(21/21駅)
②ノンステップバスの導入率 現状19%→目標70%
③緊急輸送路(避難路)に架かる橋りょうの耐震補強整備率 現状55%(21/38橋)→目標100%(38/38橋)
3.今後のスケジュール
①平成25年12月中旬~平成26年2月 13地区別意見交換会・パブリックコメント
②平成26年2月 市議会へ報告
③平成26年4月~ 交通マスタープランのアクションプランとなる(仮)藤沢市都市総合交通戦略を策定予定
原田委員
コミュニティバスについて、宮原地区の利用客が少ないと聞いているが?→ふじみ号は、交通事業者から廃止を含めて検討したいとなっている。慶応大学で乗換えて宮原へ行くことで不便なため利用が進んでいない。
廃止になると、最寄駅まで15分以内というのは難しい。今後、どうしていくのか?→路線バスの再編を検討している。御所見地区は調整区域で住民が少ない。綾瀬車庫~湘南台駅の運行を含めて検討している。
バス路線が減ってきている。国道134号線の鵠沼海岸沿いのバスが減っているが、今後の考えは?→辻堂~鵠沼、藤沢~鵠沼車庫とあったが、車庫が村岡に統合され本数が減った。交通不便あるので、辻堂・鵠沼地区と相談しながら検討していきたい。
コミュニティバスについて、地域からの要望の把握は?→地域の要望は把握している。要望の高い所から検討していきたい。
(仮)新南北軸線、いずみ野線、村岡新駅について、優先順位は?→新南北軸線は長期的にはLRTなどを視野に入れている。辻堂~遠藤はバス多いが効率低い部分ある。連接バスの導入を検討している。いずみ野線、村岡新駅は、どちらも重要な事業。
有賀委員
テラスモールから江の島などへの誘客の考えは?→湘南江の島魅力アッププランで、辻堂~江の島の交通検討をマスタープランで記載している。これから、江の島、観光、交通事業者等と連携しながら検討を進めていく。
自転車のバスラックについて、茅ケ崎市と神奈中でやっているが、利用実績は?→あまりないと聞いている。
報告(2) 「ふじさわリサイクルプラン」の策定に向けた取組について
この報告は、平成25年2月議会で中間報告をし、その後、「藤沢市交通マスタープラン策定協議会」に自転車検討会を設けて、計画の策定を進めてきたもので、今回、その素案が報告されたものです。概要の抜粋は次の通りです。
1.ふじさわサイクルプラン
「藤沢市交通マスタープラン」の自転車交通に関する計画として、平成42年を見据えた自転車施策の方向性を示すもので、藤沢市の自転車施策を総合的に展開していくうえでの基本的な指針となるもの。
2.基本方針と中短期で取り組む施策
(1)はしる ~走行空間整備~【安全・快適に走行できる自転車走行空間づくり】
①整備予定路線(道路空間再配分)
a) 藤沢石川線
b) 中学通り線
c) 藤沢駅辻堂線
②整備予定路線(新設)
a) 石川下土棚線
b) (仮)遠藤葛原線
c) (仮)湘南台寒川線
③検討路線(道路空間再配分)
a) 高倉遠藤線
b) 遠藤宮原線
c) 辻堂駅遠藤線
d) 辻堂駅南海岸線
e) 国道467号線・県道43号線・県道44号線
f) 境川沿いの路線
g) 引地川沿いの路線
h) 目久尻川沿いの路線
④検討路線(新設)
a) 鵠沼奥田線
(2)とめる ~駐輪環境整備~【鉄道駅周辺を重点とした人にやさしい駐輪環境づくり】
①新たな駐輪施設の整備
a) 藤沢駅北口については、藤沢駅北口通り線沿線に整備を進める
b) 藤沢駅南口については、藤沢駅周辺地区再整備基本計画に基づく事業と連携しながら整備の検討を行う。
②開発に伴う民間駐車施設整備の促進
a) 附置義務に基づく駐輪施設の整備を促進する。
b) 大量な駐輪需要を発生する鉄道、商業施設事業者について、施設更新時などに駐輪施設の整備促進を働き掛ける。
c) 民間駐輪事業者へ助成制度による支援を進め、駐輪施設整備を促進する。
③既存無料駐輪施設の有料化
a) 藤沢駅北口周辺の無料施設2か所を廃止し、統廃合による有料化を進める。
b) 長後駅西口駅前広場の暫定改修にあわせて、無料施設2か所を廃止し、統廃合による有料化を進める。
c) 藤沢本町駅周辺については、道路整備時に駐輪施設の検討を行う。
④既存駐輪施設の利便性の向上
a) 既存施設の更新時にゲート設置など、機械化を進め、処理能力の強化を図る。また、駐輪情報の提供などにより利便性を高める。
⑤放置自転車の撤去
a) 放置禁止区域を中心とした放置自転車の効果的な撤去をめざす。
(3)つかう ~利用促進~【市民や来庁者が自転車利用しやすい環境づくり】
①サイクルアンドバスライドの検討
a) まちなかへの自転車の流入を抑制するため、自転車でバス停・駅に来てバス・電車に乗り換えるシステムを検討する。
②レンタサイクルの検討
a) 小田急片瀬江ノ島駅・江ノ電江ノ島駅・湘南モノレール湘南江の島駅の3駅を中心に、観光を目的として、自転車で回遊できるよう、レンタサイクルなどのシステムについて検討を進める。
③自転車ラックバスの検討
a) 自転車の運搬が可能な路線バスの運行などを検討していく。
④モビリティ・マネジメントの推進
a) 居住者を対象に、自転車のメリット・デメリットを周知し、一人ひとりが考えるきっかけをつくる。
b) 各企業を対象に、自転車のメリット・デメリットを周知し、通勤手当制度の拡充などを検討するきっかけをつくる。
(4)まもる ~交通ルールの遵守~【市民と連携した交通安全の意識づくり】
①原則車道走行、左側通行など自転車利用ルール徹底の推進
a) 自転車ルールについて、道路を利用する全ての人に対して、地域、学校など関係者と連携しながら、ルールの周知徹底を図っていく。
②防犯への意識付け
a) 盗難被害のうち、無施錠による盗難が多いので、施錠の徹底を周知する。
b) 防犯登録の推進を図っていく。
③幼児二人同乗基準に適合した自転車利用の促進
原田委員
南口JR沿い56台の駐輪施設について、ランニングコストと年間の使用料収入は?→2/1のオープンした。初期費用200万円、機械のリースが年間110万円、コールセンターや点検で80万円。ランニングコストは190万円となる。収入は、9か月経ったが、月平均14万円なので、今後の見込みはトントン。
線路沿いでできるところあると考える。新たな駐輪施設の検討状況は?→交通量調査し、歩行者の状況などをふまえて、警察協議、地域の了解を得ながら進めてきた。安全な確保が課題であり、なかなか難しい。小田急線沿いの横浜銀行の先などは実現しやすいと考える。
商業施設で、駐輪施設ないところから、どのように協力を得ていくのか?→附置義務以前の商業施設に対しては、今年度から連絡を取り、現状を説明する中で、今後について意見交換している。施設の中で確保してもらえるように進めていく。
路側帯の左側通行について、環境が整わないと車道の走行難しい。大道小学校の横のJRをくぐれるようにできないか?→コストが相当かかるが、検討していく。
井上委員
駐輪について、地元商店街から直接意見はあったか?→放置自転車が多くて、店舗の一部におかれている。対策してほしいといった意見はある。
附置義務がある中で、平成25年7月に設置された検討会に商店関係者を入れるべきだったが?→基本構想・基本設計の段階だったので、細かい課題とせず、現行の委員構成とした。
諏訪間委員
駐輪場を利用する人は、通勤・通学が多いため、一時的に放置自転車となる。どう把握しているか?→藤沢駅周辺は放置自転車多い。駐輪場の増設が必要。プランの中で整備を進めていきたい。
有賀委員
自転車の防犯登録の把握はできているか?→市では把握していない。
市として、防犯登録を位置付けるべきだが?→推進していきたい。
以上、報告とします。