2011.9.8 こども文教常任委員会を開催

 9月8日 9:30より、こども文教常任委員会が開催され、私は委員ではありませんが、傍聴参加しました。

 陳情23第29号 学校給食の食材及び食品の放射能測定に万全を期すことについての陳情。については、梱包されたままで食品の放射能を連続的に計測できるNalシンチレータ「食品放射能測定システム」の購入をもとめるものであり、市側からは、求めているシステムは、国から通知されているマニュアルにでは認められていないため、市としては、これからもマニュアルに義務づけられている登録検査機関での検査を継続していく。とのことです。

 質疑では、Nalシンチレータ「食品放射能測定システム」のコストは?マニュアルで認められていないとの事だが、どのようなことか?牛肉の流通に対しての保健所の対応は?などが出され、市側としては、「食品放射能測定システム」は、流通分野に適しており、条件はあるが12秒で測定できるものであり、コストは430万円程度。国のマニュアルでは、ハサミ・カッターで切ってから、測定するようになっており、梱包されたままではマニュアルに沿わない。販売店舗については、一時的に食べても安全に問題がないこと、正規のルートで仕入れており、速やかな販売中止と消費者への説明を行ったことから店舗の公表をしなかった。また、他市も公表していない。との答弁があり、我が会派としては、マニュアルに沿った検査の継続が望ましいことから、主旨不了承とし、委員会でも不了承となりました。

 陳情23第30号 市が保有する食品の放射能測定器の学校給食等への利用についての陳情。については、市が保有し藤沢市放射能測定器運営協議会が測定している測定器について、学校給食食材の測定と公表を求めるものであり、市としては、藤沢市放射能測定器運営協議会は、1986年のチェルノブイリ事故以降、藤沢市に与える影響を調査している団体で、現在、市民から依頼された食品などの放射能測定も行いながら、市民が健康に暮らしていくために、自ら何を考えるべきか?など啓発も積極的に行っている。協議会の測定は、国のマニュアルに沿ったものではない。従って、これまで同様に国のマニュアルに沿った検査機関での測定を継続、7月より葉物を検査しホームページで公表している。現在のところ、安全性は確認されている。とのことでした。我が会派としては、現在行っているマニュアルに沿った検査機関での定期的な測定が望ましいことから、主旨不了承とし、委員会としても不了承となりました。

 陳情23第33号 藤沢市内の学校等における放射線測定についての陳情。については、学校の校庭の測定について精度の高い測定器を用いること。年間積算放射線量が年間1マイクロシーベルトを超える場合には対策を講じること。などを求めており、市としては、県が行っているモニタリングポストの数値も基準値以下であること。市内を5ブロックに分け、13地区の学校、保育園、公園で消防が測定し、いずれも基準値以下でホームページに公表している。土木部でも市内の雨水マスも測定し基準値以下であった。とのことでした。我が会派としては、現在行っている測定結果が、いずれも基準値以下であり、年間1マイクロシーベルトを超えることも想定できないことから、主旨不了承とし、委員会としても、不了承となりました。

★6月議会の時の市側の姿勢は、市民の不安解消のための測定に対して、消極的であり、議会側からも積極的に対応するべきと追求しました。その後、市側も学校・保育園、公園、給食食材など、定期的な測定を行い、ホームページに公表するなど、市民の不安解消に努めてきたことは、評価出来ると思います。

 今議会で出された陳情は、定期的な測定と公表により、一定の情報提供が確立されている中では、少し、過度な陳情と感じます。大多数の市民が同じように要望しているとは、私は思いませんでした。

 報告(1)平成24年度使用藤沢市教科用図書の採択結果について、報告がされました。このことについては、特に中学社会科の教科書について、その決定の仕方について質疑がありました。学校現場の意見が反映されていないのではないか?学校現場の唯一の委員である教育長が、なぜ、現場の意見を言わなかったのか?などが出されましたが、市としては、各委員の皆さんの判断結果なので。ということでした。

★私も、現場の教員の意見が全く反映されない、選び方には納得がいきませんが、現行の決定制度では、どうにもならないことも事実です。

 報告(2)市民との協働による公民館の運営について、報告がされました。平成22年4月から実施した湘南台公民館の検証を踏まえて、本年4月から市民センターに併設する10公民館を、市民運営団体による運営方式に移行したものであり、報告では、おおむね順調に運営されているとのことでした。質疑では、業務委託なのだから、市職員は団体職員に直接指示出来ないが、公民館まつりの準備など、実際は直接指示していると聞いている。偽装請負ではないか?と指摘がされ、市側としては、仕様書でマニュアル化されている。公民館長が、団体の代表を通じて指示することとなっている。との答弁でした。

★私は、出身組織の職員組合から、現場の状況を聞いていますが、「直接指示しなければ仕事になるわけないでしょ!」というのが現状のようです。現場の状況を詳しく、把握した上で厳正な対応をして行かなくてはならないと思います。

 報告(3)藤沢市学習文化センターの今後について、報告がされました。藤沢市学習文化センターは、昭和63年に社会教育関係団体の活動拠点として開設され、平成15年から10年間の暫定措置として、現在の場所に移転されました。暫定使用期間の満了を迎えるにあたり、平成23年度末をもって、学習文化センターを廃止し、学習文化センターの機能としては、施設を軸とした学習支援から、学習相談、情報提供、人材育成事業に重点を置いた、生涯学習支援に見直しをしていくものです。質疑では、現在利用している団体への説明はしたのか?会議室の利用について、公民館などに振り分けるとなっているが、公民館も一杯ではないか?などが出され、市側としては、混乱の無いよう丁寧な対応をしていく。とのことでした。

★私は、10年間の暫定措置は最初から分かっていることなのに、利用団体と十分な協議がされていないことに問題があると感じました。

 報告(4)NPO法人による辻堂市民図書館の運営について、報告がされました。平成23年4月より、NPO法人に辻堂市民図書館の運営業務が委託されました。アンケート結果についても説明があり、おおむね順調に運営がされているようです。

以上、こども文教常任委員会の報告とします。

 

 

 

 


おおや徹

藤沢市のためにがんばります!

アーカイブ