6月4日、横浜駅近くにある、よこはまPort Forを会派で視察しました。
よこはまPort Forとは、児童養護施設などから、進学や就職などで退所した人たちが、気軽に立ち寄れる居場所です。児童養護施設を出た人たちは、自立して、生活することとなりますが、親と様々な事情で別れて暮らすことは容易ではないと想像できます。そこで、自立していくうえで、困難なケースにあったり、壁にぶつかったりした時に、相談できたり、仲間と一緒の時間を過ごしたりできる居場所を提供しています。
横浜市の事業で、NPO法人のブリッジフォースマイルが受託して、運営しています。運営は、事務局スタッフ、ボランティア、協賛・協力団体などで行っており、運営資金は横浜市から2,500万円の委託費で行っているとの事でした。利用者の状況としては、登録者数が現在80名、来所の状況は、週末が多く、2012年度からの累計で延べ962名となっています。
居場所事業のほか、イベントの開催、個別の支援、職業体験、資格取得支援なども行っています。資格取得支援では、「カナエールよこはま」として、就労につながる資格、例えば、保育士、看護師などの資格取得について、奨学金を出しているとの事でした。そして、その奨学金を得るためには、スピーチコンテストでスピーチすることが条件となっていて、自分が、将来どのような仕事をしていきたいかなどをスピーチして、そして、奨学金が得られるとの事でした。スピーチコンテストの開催は次の通りです。
①6月29日(日) 13:30~17:00 東京 日経ホール
②7月6日(日) 13:30~17:00 横浜 開港記念会館
どちらも、チケット代は5,000円です。高い?と思うかもしれませんが、そのチケット代が奨学金や支援のプログラム費用に充てられています。私も、都合が付けば、ぜひスピーチを聞いてみたいと思います。
※今日の視察で、横浜市の取り組みのレベルの高さを感じました。ただ、藤沢市における「ユースワークふじさわ」みたいな若年層に特化した支援との連携はまだとの事でした。県の支援事業、今回の横浜市の取り組み、さらに、先日視察した、藤沢の聖園子供の家の取り組みなど、何とか、県内におけるネットワーク化を図り、良い取り組みをスタンダードにできるような仕組みづくりが、今後、重要となっていくのではと思いました。会派として、今後、どのように取り組んでいくべきか議論をしていきたいと思います。 以上、報告とします。