6月10日 9:30より、建設経済常任委員会が開催され、委員として出席しました。内容の抜粋は次の通りです。
議案第9号 市道の認定について(鵠沼901号線ほか10路線)
この議案は、開発等により、新たに市道の認定するもの。
この議案は、全会一致で可決すべきものと決定しました。
議案第10号 市道の廃止について(鵠沼橘389-3号線ほか2路線)
この議案は、不要になった市道を廃止するもの。
この議案は、全会一致で可決すべきものと決定しました。
議案第18号 藤沢市片瀬東浜駐車場条例の制定について
この議案は、藤沢市片瀬東浜駐車場の供用を開始するため、必要な事項を定めるもの。
この議案は、全会一致で可決すべきものと決定しました。
報告(1) 藤沢市観光振興計画の見直しについて
この報告は、平成23年度~34年度までの藤沢市観光振興計画について、2020年のオリンピックを見据えて、観光協会、民間事業者、市が一体となって、観光振興計画の見直しに取り組み、取りまとめたものが報告されたものです。内容の抜粋は次の通りです。
1.計画見直しの主な内容
(1)第4章 藤沢市の観光の将来像
「ひとりからでも訪れたくなる観光地「藤沢」の実現」→「何度でも訪れたくなる魅力的な観光地「藤沢」の実現」
(2)第5章 「観光地「藤沢」の将来像実現に向けた施策体系」
基本方針に、「2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会を見据えた、おもてなしの体制づくり」を新たに追加
(3)第6章 「観光地「藤沢」の実現に向けた目標値の設定」1.観光地「藤沢」の実現に向けた目標値の設定
(4)第7章 「アクションプラン」
①観光振興計画に基づいた将来あるべき姿「戦略ビジョン」の見直し
一番に愛される観光地「藤沢」になろう!~ハートキャッチ!藤沢~ →藤沢らしさが光る「選ばれる観光都市」
②具体的なアクションプランの見直し(統合、見直し、拡充、新規)
55本→50本
2. 観光地「藤沢」の実現に向けた目標値の設定
(1)年間観光客数(海水浴客を除く) 延べ
2010年1,112万人/2011年892万人/2012年1,139万人/2013年1,254万人/2016年1,292万人/2019年1,331万人/2022年1,371万人
(2)年間宿泊者数 延べ
2010年392,000人/2011年374,000人/2012年420,000人/2013年430,000人/2016年470,200人/2019年540,500人/2022年585,700人
(3)一人当たりの平均観光消費単価
2010年5,493円/2011年5,669円/2012年5,665円/2013年6,025円/2016年6,444円/2019年6,639円/2022年6,840円
(4)年間外国人観光客の本市への訪問者数
2011年149,000人/2012年241,000人/2013年367,000人/2014年378,000人/2015年389,200人/2016年400,500人/2017年413,000人/2018年425,000人/2019年438,000人/2020年500,000人
3.アクションプラン
(1)藤沢の観光魅力づくり
①四季を通じた観光客の誘致
・通年観光地の定着を図る誘客事業の推進
・通年観光地としての新たな誘客事業の推進(拡充)
②観光施設の魅力向上
・既存観光施設の快適性の向上
・観光客が快適に過ごせる新規施設の環境整備
③多様な主体による新たな観光魅力づくり
・産官学連携観光の推進(拡充)
・歴史を活用した事業の推進(拡充)
・大型商業施設の活用
・交通、宿泊事業者と連携したオリジナリティあふれた観光商品の充実(新規)
④広域での観光魅力づくり
・広域連携事業の推進(拡充)
・相模湾を活用した観光振興の推進
⑤「女性に愛される観光地・藤沢」をめざして
・体験型プログラムの充実(拡充)
・旅行会社等に提案するプログラムの開発(拡充)
(2)藤沢発・魅力あふれる情報発信の促進
①多様な主体と連携した宣伝活動の展開
・民間事業者、近隣自治体等との連携による街頭宣伝
②藤沢の観光のイメージづくりと情報発信
・WEB、SNS等を活用した情報発信
・ふじさわ観光親善大使による観光宣伝
・各種メディアを活用した観光宣伝
・旅行情報誌のブランド力を活用した観光パンフレットによる観光宣伝(拡充)
③湘南藤沢フィルム・コミッション
・撮影地のプロモーション強化及び市の知名度アップ(拡充)
・ロケ撮影に伴う地域の支援・協力要請と撮影による地域経済活性化
・フィルム・コミッション市内撮影情報発信ウェブサイト
(3)地域の特性を活かした観光客の誘致
①地域産品振興・地産多消等の促進
・新たな産品の開発、販売促進への取り組み
・地域資源の活用の促進(拡充)
・地域住民参加型の観光推進プログラム
・富士見スポット、花を活用した事業の推進(拡充)
(4)観光客を迎えるおもてなしの体制づくり
①観光振興を担う人材の育成と地域ホスピタリティ向上
・観光ボランティアガイドの支援
・観光振興に寄与する人材育成の推進
②観光市場動向の把握
・観光に関する調査の実施
③「だれからも愛される観光地・藤沢」をめざして
・観光案内所の充実
・観光案内サインの充実
・バリアフリー情報の発信
④観光地の安全・安心の確保
・中・長期を見据えた砂浜の浸食防止対策
・乗り物利用者が快適に観光できる環境整備
・海水浴場
⑤観光振興に資する交通基盤等の整備
・交通基盤整備を活用した相互観光誘致の促進(拡充)
・宿泊施設等大型バス駐車サービス事業の推進
(5)外国人観光客誘致の推進
①外国人観光客の受入体制整備
・観光案内所への外国語ボランティアの設置
・外国語案内サインの充実(拡充)
・電子媒体での情報提供の充実(新規)
・WEB等の多言語化の充実(拡充)
・外国人観光客おもてなしプログラム(拡充)
②団体観光客誘致の促進
・団体旅行の受入(拡充)
③外国人観光客の市場動向の把握
・外国人観光客数及び観光行動の把握(拡充)
④市場特性に応じた観光プロモーションの展開
・海外旅行博への出展及び現地商談会の実施
・国際化が進む羽田空港を活用した誘客促進
(6)2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会を見据えたおもてなしの体制づくり
①オリンピック・パラリンピックを活用した外国人観光客誘致の促進
・多言語による宿泊情報の発信(新規)
・日本の和食・伝統文化体験プログラムを活用した誘客及びオプショナルツアーの造成(新規)
・市内観光拠点の多言語化(新規)
・効果的な誘客戦略の研究(新規)
②パラリンピックを視野に入れたハード整備の研究
・新江の島アクセスルートの研究
・江の島大橋の渋滞緩和についての研究(新規)
佐藤委員
宿泊施設のキャパに課題ある。グランドホテルが閉館となるが、今後の展望は?→グランドホテルの閉館について5/22に説明があった。年間1,800のイベント、3万人の宿泊の利用がある。藤沢駅南口にホテル146室の準備がされている。花火大会などとの宿泊パックを宿泊施設9施設との連絡協議会で協議していく。
佐賀委員
グランドホテルの今後はどうなるのか?→ホテル機能の存続を求めたが、今後の展開は示されなかった。
報告(2) いずみ野線延伸に向けた取り組みについて
この報告は、神奈川県、藤沢市、慶応大学、相模鉄道の4者で構成された「いずみ野線延伸の実現に向けた検討会」において、取りまとめた検討結果が報告されたものです。
A駅周辺のまちづくりの基本構想図は次の通りです。
B駅周辺のまちづくりについては、市街化調整区域であることから、市街化区域編入の候補地となる、保留区域の設定に向けて手続きを進めていきます。
土地利用構想図は次の通りです。
佐藤委員
検討会における事業スキームでは整備は難しい。県は再検討しているのか?→検討会での事業スキームで採算がとれるとしている。鉄道事業のスキームは県の役割。都市鉄道利便増進事業が採択されなかった場合を想定し、課題整理を進めている。
報告(3) 藤沢市緑の実施計画及び藤沢市自然環境実態調査について
【緑の実施計画】
この報告は、平成23年7月に改定した「藤沢市緑の基本計画」の施策をより具体的に展開するための実施事業とその進行管理などを示す「藤沢市緑の実施計画」が策定されたので報告がされたものです。計画期間は、平成26年度から28年度の3年間。実施事業については次の通りです(49の事業名)。
1. 石川丸山緑地保全計画等策定事業
2. 健康の森里山再生事業
3. 川名緑地用地取得事業
4. 樹林地の保全、活用の樹林地評価手法検討事業
5. 湘南大庭地区 街路樹景観保全事業
6. 保存樹林等の指定及び維持管理に係る助成事業
7. 石川丸山緑地維持管理事業
8. 石川丸山緑地における里地里山保全支援事業
9. 都市公園維持管理事業
10.公園遊具点検事業
11.公園遊具改修事業
12.健康遊具充実活用事業
13.湘南大庭地区 健康増進公園改修事業
14.鵠沼地区 公園見直し事業
15.村岡地区 公園環境整備防犯対策事業
16.街路樹維持管理事業
17.街路樹点検・診断事業
18.街路樹更新事業
19.緑地維持管理事業
20.自然環境実態調査関連事業
21.クロマツ保護事業
22.公園と緑の広場の統廃合事業
23.近隣・街区公園新設事業
24.藤沢地区 地域の魅力発見事業
25.緑の広場確保事業
26.遠藤地区 自然環境推進事業
27.市の花フジ推進事業
28.建物緑化推進事業
29.湘南台地区 緑の回遊路事業
30.下土棚遊水地上部利用計画推進事業
31.ビオトープ整備・維持管理事業
32.ビオトープ管理者養成講座実施事業
33.辻堂地区 グリーン回廊事業
34.長久保公園都市緑化植物園運営事業
35.六会地区 モデル公園提案事業
36.緑化啓発普及活動事業
37.建物緑化賞実施事業
38.藤沢地区 地域緑化運動事業
39.緑地保全協働事業
40.公園愛護会育成事業
41.片瀬地区 緑と花いっぱい推進活動事業
42.辻堂地区 環境美化キャンペーン事業
43.村岡地区 美化活動事業
44.市民農園運営事業
45.公共施設等緑化事業
46.六会地区 花の植栽活動による美しいまちづくり事業
47.引地川緑道照明灯改修事業
48.緑のカーテン推進事業
【藤沢市自然環境実態調査】
この報告は、環境基本計画に基づき、平成10年度から13年度にかけて、市内を代表する33か所の緑地等を対象に調査を行った。調査から約10年が経過し、再調査を実施したため、その結果が報告されたものです。概要の抜粋は次の通りです
1.調査体制・方法の変更点
(1)調査主体
①前回 専門業者が主体(市民、大学、団体が協力)
②今回 市民、大学、団体が主体(専門業者が協力)
(2)市民の参加
①前回 調査のみに参加
②今回 調査及び評価に参加
(3)調査対象
①前回 樹林地を中心に調査。水田は樹林地に隣接した場所のみ調査
②今回 樹林地の他、独立した水田を調査地に追加
(4)調査個所数
①前回 33か所
②今回 48か所
2.生物多様性への4つの影響で、調査結果から分かったこと
(1)開発など人間活動による影響
①二次草地が増加(全市で約3倍に)
②住宅地が増加(全市で約8%増加)
③自然草地が減少(前回の約4割まで減少)
④畑地が減少(全体では前回の約7割に。南部、西部では4割まで減少)
⑤自然林・二次林が減少(全体では前回の約8.5~9割に。北部、西部では6割に。)
(2)自然に対する働きがけの縮小による影響
①良好な環境を指標とする動植物種の減少を確認
(3)人間により持ち込まれたものによる影響
①特定外来生物の定着:アライグマ、タイワンリス、オオグチバス等のほか、カミツキガメ、オオキンケイギク、アゾラクリスタータ等の定着が確認された。
(4)地球環境の変化による影響
①南方種の定着と増加が確認された。(ナガサキアゲハ、ツマグロヒョウモン、ムラサキツバメなど)
3.今後について
今後は、「調査個所ごとのカルテ」を平成26年度から2年で整備していく。また、今後もおおむね10年ごとの調査を予定。小規模調査で、環境の変化により詳細な調査が必要となった個所については、おおむね5年ごとの調査を予定。
井上委員
5年後、10年後でなく、日常的な把握が必要では?→随時、小規模の調査を計画しており、調査カルテにも反映させていく。継続調査についても、市民団体と協議して進めていく。
4つの影響について、市全体として、横断的に連携すべきだが?→建設3部の調整会議で情報の共有をしていきたい。また、外来種の持ち込みなどは、庁内全体で研究していく。
以上、報告とします。