7月4日 11:00より、神奈川県、あすなろサポートステーションの見学を行いました。見学会には、児童相談所や横浜市の職員や支援関係者なとが出席し、あすなろサポートステーションの内容の説明後、それぞれの立場から質問や意見などを出し合いました。あすなろサポートステーションの事業概要は次の通りです。
1.中高生対象
(1)社会生活移行支援
生活、就職、進学など、施設の退所を見据えた課題に対して、適切にサポートします。また、あすなろサポートステーションに通えことで、退所後の生活のイメージを持てるように手助けします。
(2)自立支援研修
少人数または個別の形式で、退所後の生活に必要な知識を身につける研修を行います。
2.退所者対象
(1)社会生活定着支援
初めての1人暮らし、就職や進学などの環境変化で不安定になりがちな生活をきめ細かくサポートします。定期的な声掛け、面談(自宅訪問含む)、情報提供や、サロン運営等を通じ、現状及び問題を早期に把握して対処します。
(2)個別支援
退所者が抱える問題の内容に応じて、適切な機関への連携やアドバイス等を行います。
3.施設職員対象
(1)あすなろサポーターの養成
各施設の職員より、1名選出された「あいなろサポーター」に対して、職業指導に関する研修や関連機関の見学会を実施します。また、先駆的な自立支援を行う施設への派遣研修をアレンジして実施します。
(2)情報・ノウハウの提供
各施設における自立支援業務を支援し、県全体の自立支援の向上をめざします。
4.運営について
(1)開所時間
火・木 10:00~17:00 土 14:00~20:00
(2)来所受付時間
火 15:00~17:00 土 17:00~20:00 ※この時間には必ずスタッフがいます。
(3)利用の流れ
電話・メールで面談日時を決めます→来所や訪問での面接により、相談内容を把握し、方針を立てます→内容に応じた機関への同行やアドバイスを行います。
5.所見
今日の見学者からは、あすなろサポーターの養成について、各施設間の情報共有がされるため、有意義であり、情報のネットワーク化ができると、より良いとの意見もありました。また、あすなろサポートステーションの存在を、施設で広めていきたいという声もありました。私は、あすなろサポートステーションの取り組みの中で、行き当たる課題について、特に専門性のある、弁護士・社会保険労務士・カウンセラーなどの専門課題について、縦割りではなく、利用者の意向に沿った相談が受けられるようにすべきと思いました。また、藤沢市においては、若年層に特化した就労支援として、「ユースワークふじさわ」があるので、その連携について、うまくいかないか提言をしました。藤沢市内にできた施設であるので、様々な部門と調整してより良い自立支援サービスができるよう、取り組んでいきたいと思います。