12月18日 10:00より、藤沢市議会12月定例会(6日目)が開催され、引き続き一般質問が行われました。内容の抜粋は次の通りです。
通告15番 市川議員
1.藤沢市の産業政策について
(1)地域経済の活性化施策について
4月の消費税引き上げに伴う、市内経済の状況は?⇒350社への景気動向調査では、景気回復は鈍いが、下半期は持ち直すとみられている。
市内の小売が大幅に落ち込んでいる。市の対策は?⇒建築業では住宅リフォーム補助を行い、中小企業誘致や借り換えの拡大などをしている。27年度には、市内産業まるごと販売促進事業をしていく。
住宅リフォーム助成制度について、今年度の状況と効果は?⇒今年度は400件の枠に対して515件の応募があった。応募金額は3億1,000万円で、助成額は291件、1億3,200万円。一定の効果はあった。
中小企業融資について、拡充内容と利用状況は?⇒借換資金の利率を2.3%から2.1%にした。10月末で、前年比1.7倍の利用。
藤沢駅周辺の活性化について、どうしていくのか?⇒今年度中に活性化調査をし、賑わいの再生に向けた計画をつくっていく。
藤沢駅周辺商店街にぎわい再生計画とは?⇒将来予測をもとに、商業集積に向けた事業計画。
ミナパークの取り組み状況と効果は?⇒6月に県の洋菓子協会の作品展が市内初開催された。相談件数も57件で2.3倍となり、会員申し込みも1.9倍となっている。
今後、消費税が10%に引き上げの際も、活性化維持していくための考えは?⇒国の補正予算により、切れ目のない対策をしていく必要ある。ロボット産業や更なる成長分野への支援も必要。藤沢駅周辺の活性化に力を入れていく。
通告16番 松下議員
1.教育課題について
(1)平成25年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題調査」について
暴力行為について本市の状況は?⇒小学校5件、中学校85件で、小学校では対教師、中学校では、対教師と器物破壊で1部の学校で増加た。
増加した1部の学校への対応は?⇒校内巡回、学習指導など、1人1人に寄り添う対応をしている。サポート会議で具体策を検討している。
暴力行為をした児童生徒への指導は?⇒指導チームで個別指導している。心の問題に寄り添う一方で、暴力そのものには毅然とした指導をしている。
被害を受けている児童生徒について、教育への影響は?⇒授業が成立しない。不安になる児童生徒に影響ある。
文部科学省の報告書では、他の児童生徒の授業を受ける権利を保障するため、出席停止という制度がある。検討すべきだが?⇒運用指針を定めている。反省できる生活環境が必要。保護へ者のあり方も含めて慎重に判断する。
文科省の運用の在り方では、サポートチームを設置するなど、児童生徒の指導に当たるとなっている。考えは?⇒チーム体制は必要。学校だけでの対応が困難な場合は、民生委員・児童委員などと連携して対応するサポートチーム体制を整える必要ある。
いじめについて、全国的に過去最高となっている。本市の平成25年度の状況は?⇒いじめ認知件数は、小学校で21件/中学校で65件。携帯、スマホによるいじめが増えている。保護者を対象として、情報モラルの対応をしている。
いじめが解消した判断はどの段階でするのか?⇒心理的、物理的攻撃がなくなり、安心して学校生活ができ来るようになった段階で。
いじめ実態調査のアンケートについて、年3回以上を要望してきたが?⇒9月と1月に全児童生徒を対象に実施している。学校独自の調査を年1回以上している。
アンケートの記入、回収について、自宅で記入することを要望してきたが?⇒傾向を把握するため、回収率を高めるために学校で行っている。記名の場合の更なる配慮をしていく。
ネット上のいじめが増加しているとのことだが、ラインいじめの状況は?⇒ラインに限らず、パソコン、スマホによるいじめは、中学生で平成23年度2件/24年度4件/25年度10件発生している。
ラインいじめについて、親がラインを知ることについて、教育委員会が働きかけるべきだが?⇒校長会で発信し、学校だよりなどで情報提供していく。
ラインは投稿履歴が残る。弁護士との相談体制をつくるべきだが?⇒弁護士、医師、警察などの関係者での相談体制を検討していく。
不登校について、本市の状況は?⇒平成25年度、小学校74人、中学校300人。不登校への対応は、スクールカウンセラーと連携し、家庭訪問などを行い、4割が復帰した。
自宅でITを活用した学習教材の開発状況は?⇒平成21年度に英語、国語、算数を導入したが、現在は使用していない。1人1人に合わせて有効かどうか研究していく。
ニート・ひきこもりなど、子ども・若者に対する教育委員会としての取り組み状況は?⇒ユースワークふじさわがあり、学校教育相談センターが引き継をしている。保護者を対象とした相談会などもしている。
具体的な情報の引継ぎの内容は?⇒不登校のまま卒業した場合の支援につながるよう、卒業前に案内をしていく。ユースワークのサポート受けていたが関係が希薄になった場合は連絡を取るなど、継続した支援をしている。
2.災害に強いまちづくりについて
(1)耐震改修促進計画について
建物の耐震化について、平成21年度で66.2%と推定されていたが、その後の状況は?⇒平成26年1月の推計では、25年度末で72.5%、耐震化率90%には12,000棟程度を見込む。
昨年11月に促進法が改正され、耐震診断が義務付けられた。本市の状況は?⇒公立29件、民間18件が対象となったが、効率は耐震診断済み、民間の多くも実施済み、現在、報告を求めている。
適合マークの表示が義務付けられた。どう進めるのか?⇒広報などで制度の普及啓発をしていく。
法改正では、緊急輸送路に接する建物の耐震診断が義務付けられたが、本市の状況は?⇒国道1号線が位置付けられる予定。国・県道への指定拡大を求めるとともに、本市の計画に位置付けていく。
耐震診断義務化路線以外の緊急輸送路へも対策すべきだが?⇒支援策を検討していく。
津波避難路の指定と耐震化が必要だが?⇒地域での避難検討状況を踏まえて、耐震化計画に位置付けていく。
通告17番 桜井議員
1.健康増進について
(1)公園体操等の普及促進について
商店街の活性化のために、ラジオ体操を位置付けてほしいと要望したが?⇒商店会連合会では、ラジオ体操を位置付けている。取り組みの1つとして明記した。現在パブリックコメント中。
健康づくりサポーターの活動状況と今後は?⇒平成24年度にかわせみ体操広め隊をつくり、普及に努めている。今後は、周知に努めるとともに、講座プログラムを検討していく。
健康づくりサポーターへの活動支援について、市民の取り組み強化を推進すべきだが?⇒自分に合った方法で継続してほしい。今年度から、市民が地域の人を巻き込む、身体動かしたいについて、広く周知していく。
2.市の事務執行について
(1)委託事業について
委託の種類は?⇒施設の運営管理、データ入力、測量など、専門的で職員がやるより、効果的・効率的なもの。
委託料の状況は?⇒平成25年度169億1,738万円で、一般会計のうち13.8%を占める。
どのように積算しているのか?⇒歩掛で積算。基準がない場合は、参考見積を複数とっている。
業務の履行確認の方法は?⇒業務委託検査規定に基づき、毎月の検査工程表で検査している。
行革の観点から、委託をどう捉えているか?⇒多様な手法の活用でコストの縮減がされている。
委託業務を直営に切り替える考えは?⇒変化に応じて見直しを検討するので、可能性はある。
職員が、市民と直接かかわらなくなる。市民の声をどう把握するのか?⇒利用者へのアンケートなどでニーズを把握している。
市の職員が実態を把握すべきだが?⇒委託者の市に最終的責任がある。よりよい行政サービスとなるように心がけていく。
通告18番 佐藤(清)議員
1.市の将来像について
(1)出生率の向上に向けたビジョンについて
子育てをしている人をみると、3~4人兄弟・姉妹も見られるが、藤沢市の合計特殊出生率は1.33で、全国平均の1.43にも届いていない。主婦が暮らしやすいまち1位となったが、辻堂と大庭のアクセスが必要。出生率向上に向けたまちづくりのビジョンは?⇒出生率の向上は、晩婚化や女性の労働環境の変化など複雑である。本市としても、2025年問題対策の中でも、少子化対策を検討している。シティプロモーションを進める中で、生産年齢の拡充と出生率の向上に取り組んでいく。
2.市民の健康について
(1)食育について
食の選択について、取らない方がいいものを避ける視点が不足している。トランス脂肪酸を避ける対策は?⇒トランス脂肪酸には心臓病のリスクが高いと言われている。本市では、関係情報を収集し、健康リスクが明らかな、塩分やアルコールと同様に明らかになった段階で啓発していく。
トランス脂肪酸は、アトピーなどアレルギーに関連あると言われている。学校給食でのトランス脂肪酸使用の状況は?⇒パンについても、WHOが指摘している数値を大幅に下回っており、健康に支障ないと考える。
マーガリンにはトランス脂肪酸が含まれる。和食中心の食生活が良い。学校給食で米飯を増やせないか?⇒地場産の食材の取り組みに配慮ている。平成24年度から、週2.5回から3回に増やした。パンやナンも地域経済の活性化につながっている。
(2)「自分の健康は自分で守る」について
がん検診の普及啓発の状況は?⇒成人病検診の通知を全戸配布している。乳がん、子宮がん、大腸がんの検診の無料クーポンも配布している。胃がんリスクABC検診も始めた。
がん検診の自己負担額を下げるべきでは?⇒無理のない負担として、3割程度の負担をお願いしている。
特定保健指導のサポート内容をあらかじめ広く周知すれば、前向きに受診するのでは?⇒健康指導を受けた人は平均2kg体重が減るなど一定の改善につながっている。更に情報を提供していく。
通告19番 井上議員
1.地域コミュニティ活動への支援について
(1)町内会館、市民の家等の今後について
市民の家の利用率の状況は?⇒平成26年4月~10月の利用率は、20.7%で、過去5年平均は、21.8%。
利用率が上がらない要因は?⇒施設の老朽化、立地条件、類似施設の有無、カギの管理方法など。
利用方法について、市全体で統一されているのか?⇒地域特性を活かした、弾力的な運用をしている。
利用料の減免の状況は?⇒条例・規則の中で、市の利用や市長が認めた場合は減免できることとなっている。
市民の家で、子どもを預かっているケースは減免すべきだが?⇒指定管理者との協議が必要。今後、運営委員会と意見交換しながら、有効策を検討していく。
自治会・町内会館について、確保できていない地域で、アパートや空家などを活用できないか?⇒空き家対策にもなるので、今後、検討していく。
2.いのちを守る環境整備について
(1)通学路等の安全対策について
外側線などが消えているなどの状況は?⇒617km中、216kmの補修が必要。
補修はどの程度進んでいるのか?⇒52kmが完了。下半期に33kmを予定している。
住宅が新築した場合、通学路の見直しなども必要となるが、どう把握しているのか?⇒通学路を指定する場合は、保護者の意見を聞きながら一番安全な道路を学校長が指定する。
今後の進め方は?⇒通学路を最優先にして、4ヵ年計画での修繕を始めている。
(2)橋りょうの安全対策について
高欄の安全対策について、旧基準の橋りょうの状況は?⇒181橋のうち27橋。
湘南台の柳橋は優先して対応すべきだが?⇒今後、通学路公園に近接ている橋りょうを優先していく。
(3)駐車場案内板について
駐車場案内システムについて、撤去の状況は?⇒平成23年度に廃止し、24年度から撤去を始め、17基のうち8基を撤去した。
9基残っているが、すぐに撤去すべきだが?⇒劣化の状況からも緊急性ないため、今後も計画的に撤去していく。
以上、報告とします。