2011.10.20 第4回 鵠沼地区津波対策「勉強会」

 10月20日 19:00より、市民会館において鵠沼地区津波対策「勉強会」が開催され、参加をしました。勉強会の内容(抜粋)については、次の通りです。

1.被災地の状況について

  ボランティア活動を通した、被災地の状況について、鵠沼地区町内会連合会の「大田哲夫氏」より、説明がありました。5月7日~9日に陸前高田市で、思いで探し隊として、被災地で、写真などについて泥をふき取ったりする作業を行い、6月3日~5日には、東松山市で泥だし作業隊といて作業をし、7月3日~6日には、藤沢市ボランティアバスにより、大船渡市で嫌な臭い取り除き隊として側溝の清掃を行ってきたと、現地の状況写真を映しながら説明がされました。現地の瓦礫の様子は、すさまじく、津波のエネルギーの凄さが伝わりました。

2.鵠沼地区における津波の歴史について

 鵠沼郷土資料展示室の「内藤喜嗣氏」より、今回の大地震が、どのような状況で起きたのか、データの分析も含めて説明がされました。そして、藤沢市の古い地図から、現在の片瀬・鵠沼地区が元々海であったことなどの説明、関東大震災のときの津波の状況、熱海で12m、江の島で3-7m、片瀬・鵠沼で2-6m、などについて説明がされました。関東大震災のときは、八部のところまで船が打ち上げられたことや、当時の片瀬地区も津波が襲ったが、まだ、人があまり住んでいなかったことから被害が少なかったなど。なお、説明に用いられた資料については、データで資料提供できるとのことでした。

3.津波から生き延びるために

 DVDにて、津波の怖さと対策について、シュミレーション映像などが上映されました。

4.津波が来たら

 鵠沼市民センター職員より、津波が来たら、どのように行動するべきかについて、説明がありました。津波一時避難場所のリスト、街中での表示、大津波警報や注意報のサイレン音、避難は徒歩で、など、住民として知っておくべき内容について説明がされました。

5.藤沢市の津波対策について

 災害対策課の職員より、説明がされました。現在、神奈川県が津波想定の見直し作業をしており、最終報告が平成24年3月にされるが、それまで、何もしないで待つわけにはいかないため、藤沢市として、津波避難誘導マップを作成しており、10月25日号の広報ふじさわと併せて配布する。そのマップには、海抜表示、津波避難ビル185か所などが明示されており、このマップを基に、街歩きをするなど、普段から、避難する心構えをしてほしい。11月には、マップを活用した避難訓練も予定している。また、建設業協会の支援による、単独のカーブミラーへの海抜表示や、東電の電柱にも海抜表示をするなど、藤沢市としての対策について説明がされました。

 そして、避難ルートや心構えが、いくらされていても、自宅から出られなくては、何もならない。昭和56年以前に建てられた住居については、耐震診断や耐震補強を、それ以降は、建築基準法が改正されたため、耐震には問題がない。しかし、家具などが倒れて、その下敷きになる場合もある、家具の転倒防止は簡単に安くできるので、困ったときは市の災害対策課まで、相談してほしい。との説明もありました。

6.質疑

 八部球場は夜間に入ることが出来ないが?→八部球場は、まだ津波避難場所に指定をしていない。高さなどの基準を精査しているところであり、指定すれば、夜間の出入りも可能とする。

 3/11に太陽の家では、体育館に誘導されたが?→今回の誘導で、いくつかの施設で体育館へ誘導したが、間違い。津波からの避難であるため、学校であれば、体育館ではなく校舎の上層階への誘導がされなければならない。今回の誘導を総括し、今後は、そのような誘導をしていくこととしている。

 以上、報告としますが、鵠沼地区の勉強会は、1回台風の影響で中止になりましたが、3回の開催で、約500名の参加がありました。500名が多いか少ないかは別として、参加した方が、家族・近所に伝えることが大切と思います。


おおや徹

藤沢市のためにがんばります!

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